イモチ注意報

  今年の気象庁は、梅雨の隙間を利用してうまいこと梅雨明け宣言をやったなというのが感想である。あのタイミング以外に梅雨明け宣言はできなかった。梅雨明け宣言後、すぐに台風12号、続いて11号がのろのろと日本を縦断し、立秋後は秋雨前線(?)の停滞で雨は降りっぱなしである。

  私の田んぼも、今日から8月の5日頃中干しで水を止めますと云われたが、次の日から雨続きで中干しどころではない。先日は、あまり深水になってはいけないと、止水版を全部外してきたのだが、その後も雨続きである。タイ米騒動のあった平成5年と同じような状況で、来月発表される作凶指数が気になっている。

  昨日、佐賀県にイモチ注意報が出された。低温と、この日照時間の少なさでは仕方ないだろう。私の1枚の田んぼは、水源が湧水である。名水100選に選ばれている清水湧水と水脈は同じらしい。ということは水温が低い。取れた米はおいしいのだが、イモチ病がとても出やすい。明日様子を見て、抗イモチ剤を撒くかどうか判断せざるを得ないだろう。

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草刈三昧

  先週の3連休は怒濤の3日間であった。19日はクリ畑の草刈り、20日はカキ園の草刈りと田んぼの畦草切り、21日は5時起きで道路整備、そして田んぼでのヒエ取りである。道路整備と簡単に言うが、市内での道路愛護とは訳が違う。全員が(かなりな老人部隊ではあるが)エンジン付草刈り機と、チェンソー、鋸、鎌をもって、道路にせり出してくる草、木、蔓を切っていく。一部の人はユンボまで持ち出しての作業となる。空き家の壁沿いの草を切って終わる道路愛護とはフェーズが違うのである。私も全く知らなかったのだが、里山を取り巻く道路はこうした作業によって維持されてきたのであった。それにしても、九州の自然再生力の強さは凄い。家庭菜園においても草取りは大変だが、日本人はそうした自然の再生力に恵まれた所にいることを感謝すべきだろう。

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台風8号

台風8号

  気象予報士は、防災情報と密接な関係を持つ気象情報が、不適切に流されることにより、社会に混乱を引き起こすことのないよう、気象庁から提供される数値予報資料等高度な予測データを、適切に利用できる技術者と定義されている。簡単にいえば、天気予報を出すことができる資格と考えてよい。TV局も天気予報を担当する職員に気象予報士の資格をとらせているようだが、発表した予報に対して責任が伴うため「気象庁の発表によれば」という枕詞をつけて広報しているだけのようである。

  従って天気予報に出没するお姉さん方に大きな期待はしていないが、今回の台風8号に対しての報道はなんとも理解し難いものであった。万一の場合の責任回避を前提にした、横並びの煽り報道であったように見える。沖縄と宮古島の間を抜けていった時(7月8日00時)は、中心気圧930 hPa、最大風速50 m/sec、暴風域の半径が250 Kmであり確かに大型で強い台風であったことは認める。ところが、30時間経った9日の午前6時の記録を見ると、暴風域の半径は変わらないものの中心気圧は950 hPa、最大風速は35 m/secに低下している。9日の15時では970 hPa、30 m/sec、10日の午前零時は975hPa、25 m/secまで衰弱している。この時点で、太平洋岸あるいは梅雨前線沿いの大雨に対する警戒が必要であることは当然だが、風の被害はそれほど気にしなくて良いと判断した。ところが、この後の台風のデータが面白い。天草の南端に上陸した10日の6時のデータを見ると、980 hPa、25 m/sec、強風域半径(暴風域は消滅)が450 Km、九州を横断して西都市の近くに達した10日の9時のデータを見ると、985 hPa、25 m/sec、強風域半径が450 Kmとほとんど弱くなっていない。

  通常、九州を横断するとかなり勢力は落ちるはずである。この台風の場合、気圧が少し落ちているだけで残りのデータが同じとは何だか信じられない。さらに、この暴風圏なしの台風が太平洋岸を進むのだが、7月11日の6時まで全く同じデータが続くのである。まあ、日本近海の海面温度が高かったかのかもしれないが、7月10日の福岡市においては、小学校、中学校、高校は休校で、町にはたくさんの児童生徒が溢れていた。

  ここに示した図は台風8号の中心気圧を経時的に見たものである。時間軸がUTC (協定世界時) であるため日本標準時にするには9時間を足さなければならないが、7月9日の段階で勢力の低下が明らかである。人工衛星から見た赤外線写真を見ても、10日の午前6時にはもはや目の判別ができなくなっている。気象予報士の中で、異論を呈する人はいなかったのだろうか?

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台風の中心気圧の経時変化

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人工衛星から見た10日の午前6時の赤外線写真

  思うに、最初に「今世紀最強の」とか「最大瞬間風速は75 m/secに達する」とか、余りに煽りすぎて、手じまいに困ったのではないかと「ちょっとだけ」疑ってしまった。気象予報士が広報担当者になってしまっている現実が、浮き彫りにされたように感じている。結論は、気象予報士制度が本来の目的においては機能していないということだろう。

  なぜ天気図を、そんなにしつこく見るのかって?農民にとっては、普通の農作業だけでなく、田んぼの水管理、薬を撒くタイミングなど、どの程度の風が吹くか、雨が何時、どれくらい降るかが考える始点になるのです。

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飛んだのか落ちたのか

  空を飛んでからもう一月にもなるだろうか。飛んだのか落ちたのか,私は飛んだと思っているのだが、落ちたというのが多数派の意見である。人生と同じで、飛ぶ時間は短い。

  それはそうとして、首が痛い。4〜5日たった頃から、首の周りの筋肉が盛り上がるような状態が始まった。その後、痛みとともに首が回らなくなった。寝違えたときとよく似た痛みで、車に乗るのが辛い日が続いていたが、数日前からいくぶんよくなった。この時点で、首が回らないのは、お金が原因ではないことが明らかになった。お金のなさは、まだ続いているからである。

  これで快方に向かうかと期待したら、今度は左手が痺れ始めた。さすがに、整形外科に行こうか整骨院に行こうかと迷っている。行きつけの整形外科は家の近くにあるため、勤務が終わってからでは間に合わない。職場の近くで探さざるを得ないかと思いながらも、まだ決めかねている。要するに、何とか我慢できるが故に“医者に行きたくない症候群”が発症しているだけである。本当に、耐えられないほど痛ければ、間違いなく走ってでも行くだろう。

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怠け者の盆働き

  7月6日、対馬海峡の上に停滞している梅雨前線に、台風からの南風の吹き込みが続いているらしく、昨日から雷を伴った雨が断続的に降っている。一昨日は野暮用があり農作業は出来なかったのだが、水の管理もあってちょっとでかけた。そしたら、周りの田んぼの畦草が見事に刈ってある。草刈りが終わっていないのは私の田んぼだけ。そういうわけで、昨日は雨をついて田んぼに出勤、雨合羽を着ての畦草刈り。

  昔、お盆の暑い日、放っておいた自宅の庭で草取りをしていると、怠け者の盆働きとか極道の盆働きなどと親から揶揄されたものだが、昨日の草刈りも人から見ればそんな風にしか見えないだろう。誰も働いていない日曜日の野良に出て、降り続く雨の下で草刈りをする。きっとまた、からかわれるに違いないが、私のとれる時間は昨日しかない。

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