飛翔というには?

  田舎の家は取り壊された。色々と取り込み中で、いま住んでいる家の庭は藪に近い。日曜の早朝、脚立に乗って剪定を始めた。柿の木は折れやすい。実に簡単にポキッといく。従って、柿の木に重心をかけることは決してしない。その点、杏の木は堅くて丈夫である。剪定用のはさみでも、ちょっと大きな枝は切れない場合がある。去年の剪定にミスがあって今年の杏は余り成っていない。内向枝を切り、徒長枝をつめて何とか剪定が終わった。あと1本枝を落として終わりだなと思い、横の枝に手をかけた瞬間、枝が消えた。見事に脚立から飛び立ったらしく、気が付いたら脚立と一緒に地面に横たわっていた。羽ばたく暇もなかった。脚立から落ちて死亡などという新聞記事を散見するが、こういうことかと実感した。

  落ちた枝を見てみると、丁度枝分かれした部分が腐っていたようだ。大した怪我はしていなかったのが幸いである。DIYの店で買ってきた4脚の脚立は安定が悪い。プロ用の3本足の脚立を使うべきであった。ちなみに、高さ2 m のところから落ちたときの落下速度を計算すると、秒速約6 m、時速に換算すると20 Km程度で、落下時間は0.64秒程になる。

  1日経った。落ちた直後は左脇腹と頭部の擦り傷以外何ともなかったが、今朝起きると少々首が痛い。どうやら右側の胸骨頭筋と鎖骨頭筋を痛めたらしい。両方の筋肉が少しだけ怒っている。まあ数日、余り動かさずに様子を見てみることにしよう。

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