三無の梨

 炎暑とでも云えるような暑さです。4年前から1500坪くらいの農地を借りていた。ほぼ半分が以前はブドウを植えてあった土地で、残りの土地には梨の立派な木が植えてあった。梨園以外の土地を借りようとしたら、全部まとめて借りるようにと農業委員の人に勧められ、全部借りることにした。条件は梨の栽培はしない、いやできない、園内の草刈りだけはするという条件付きである。それから約4年、梨の木で枯れる木が目立ち始めた。

 5月頃までは私も元気で、ゴーヤの植え付けの用意をしながら、今年は少しは梨の手入れもしようと思っていたのだが、ギックリ腰をやって何も出来ない時期が2ヶ月ほど続いた。もうダメだ。この畑を維持するのは体力的に無理があることを実感した。とはいえ、持ち主に返還するには、元の姿に返してからである。という事で、この5日間草刈り三昧。乗用草刈り機に乗りっぱなしである。炎天下、汗が袖口から垂れるなか、機械で刈れる部分はほぼ終わった。明日からは、刈り払い機での作業が続く。張られた番線に絡みついて伸びた、野葡萄を取り除くのが、時間を食う、まあ、夕食前のビールが旨いので、それを楽しみに働いているようなものである。

 手入れをしていない梨、徒長枝が伸びているのだが、この枝に小さな梨が鈴生りである。剪定をしていない葡萄のようだ。なっている梨は1,000個を軽く超えるだろう。例年であれば、この時期は病気が発生し腐敗しかけた果実ばかりなのだが、どうしたわけか今年は病気ではない果実が沢山ある。小振りであることは仕方ないとして、無農薬、無肥料の梨である。道の駅に並んでいる梨に比べると、味は似たり寄ったりでまあ美味しいが、直径は半分以下、売り物にはなりそうにない。無農薬、無肥料では無が二つじゃないかって、いま一つ無があるのです。無摘果、このためピンポン玉の鈴生り現象が起こっていたわけです。

 手入れをしていなかったため、梨の木の根元まで100 cmを超える草丈の雑草(これ、生えてる草に失礼ですね)が生い茂って近づくのも一苦労だった。その除草に何とか目処が付いたということ、でも後5日くらいはかかりそうです。都会の自然指向のおば様方に対して、無農薬、無肥料の梨であればいくぶん高価で売れるのでしょうが、無剪定が加わると価格は暴落します。見た目もいま一で、とても売れません。自家消費用であれば何とかいけそうなので、明日から草刈りのついでに三無の梨を収穫します。でも、貰ってくれる人もないな。家の台所で腐った後、畑の肥料になるのだろうな。

 森元首相が7月10日に血だらけで倒れていたというニュースが流れています。現在ICUにおられるそうですが、詳細はわかりません。単なる事故なら、何で今日まで報じられなかったのか疑問は残りますが、余り深読みをするのは止めて、次の報道を待ちましょう。

ロイターのニュースです。

[4日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦争終結支援を求めるために中国の習近平国家主席と「直接」協議する機会を模索していると明らかにした。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が4日、インタビューの内容を伝えた。

同紙によると、ゼレンスキー氏はロシアに対する大きな政治的・経済的影響力を持つ中国に戦闘を終わらせるよう働きかけたい意向。

「中国は非常に強力な国家だ。政治的、経済的にロシアに影響を与えることができる。国連安全保障理事会の常任理事国でもある」と述べたという。

 このニュースをどう読むかだが、本来ならゼレンスキー大統領は彼を支援しているアメリカ、あるいはイギリス、あるいはEUに相談すべきだろう。ところが、ロシアと協力関係にある中国との直接協議する機会を模索となると、何があるのか。ゼレンスキーは、EUや米英はこの戦争を止める気はない全くないと判断しているいうことだろう。ゼレンスキーはロシアに対する代理戦争をするためのstring puppet に過ぎないということだ。彼自身、パペットであることを自覚していると思われる。かなり昔に書いた気がするが、ゼレンスキーに、使うメリットがなくなったら、米英によって暗殺されるのではないかと思っていた。勿論、ロシア側からの暗殺という可能性もあったわけだ。ゼレンスキーもそれは承知の上だったと思われる。

 この交渉で中国を選んだとすれば、彼は敵対しているロシアのみならず英米EUを信じていない事を意味する。国内での支持率も落ちているため、交渉がうまくいったとしてもウクライナで大統領を続けるられる可能性はほぼゼロだと思う。とすれば彼が生き延びる道は中国への亡命かな?(ロシアへの亡命という噂を聞いたこともあった)「窮鳥懐に入れば猟師も撃たず」というところか。停戦交渉をまとめた後、閉門蟄居みたいな形での亡命であれば、ロシアも矛を収めるのではないか。日本政府の、早とちりというか地政学的考察もない馬鹿馬鹿しい対応で、ロシア・中国との関係は最悪の状況にある。岸田首相ではこの2カ国との関係再構築はできないのではないかと危惧している。ペロシ・ブリンケン達を始めとするアメリカの好戦的左翼グループに、現政権が異を唱える度胸はなさそうだ。

 でもこの話を繋いでいるのは誰だろう。オレナ・ゼレンスカ夫人かもしれない。ヴォーグ誌にも出演していたし、かなり自由に世界を飛び回っているようだ。

 

 

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