ピキッ・その後

 ギックリ腰と思われる腰痛をやって、すでに2週間が経つ。その間、大人しくしていたら良かったのだが、一寸よくなると堪え性なく動いてしまって後戻りばかりしている。この地方は裏作に麦を作っているため、田植えは6月の20日頃が最盛期だ。私の田にも麦が植わっていたため、ちょうど今頃が田植えの準備になるのである。荒起こしをして、肥料をまいて、もう一度耕耘して、その後代掻きと云うのが師匠に教わった順なのだが、近頃少々手抜きをしている。忙しくて手が回らないのが原因だ。この忙しい時期に、2週間近くも動けなかった。私の片方の田んぼは湿田である。雨が降ると泥濘になるため肥料まきがとてもやり難い。でも、もう梅雨入りしてしまった。腰が痛いのに泥濘の中を歩くのはまず不可能、トラクターのバケットに人を乗せて撒くことにするか。またもや、皆さんの笑いがとれそうだ。

 しばらく安静にしておくようにと云われるし、治療法にもそう書いてあるのだが、世の中はなかなかそうする時間をくれない。この間、お客さんが5組ほどあったし水路の草刈りもあった、区の会計であるから痛みをおして銀行にも行った。今日も民生委員の集まりがあったし、隣組長でもあるので市からの配布物を配った。明日は辛うじて一日自由だが、明後日は小学校で地区懇談会へ出席予定、さらにもう一つ水路の草刈りが待っている。腰保護用のベルトを付けて、少し体を傾けて、よろよろと歩いている。近所の老中さん達が、病気をしてなかなか元に戻らないと愚痴られる時に、私もだけど70歳を超えれば病気前の8割戻ればいいと考えましょう。そしてできることを続けましょうよと、励ましたのか諦めさせたのかわからない会話をしていたのだが、腰保護用のベルトを付けてよろよろと歩いている私を見ると、皆病気前の8割戻ればいいよと慰めてくれる。まだ、3割くらいしか戻ってないと思いながらも、そうだよねと明るく答えている。でも内心では焦りまくっている。

 前にも書いたが、車を買った。人生最後の車だと思う。従って、自分で納得できる車にした。前の車は通勤距離が長かったので、燃費だけに絞って選択を行いプリウスを選んだ。26万キロ近く走って、最後の頃でも20Km/Lをきることはなかったので満足である。時々、全システムダウンというようなアラームが出るようになっていたため、更新したわけである。ではどんな車を選んだか?MAZDA2、ディーゼル、6MT車である。マニアックですなと周りの人が笑ってくれる。否定はしない。クラッチを切っておかないとエンジンがかからないので、コンビニに車で乗り入れる可能性はない。後部視界は余り良くない。燃費はまだ1回しか給油していないのでよくわからないが、間違いなく20Km/L以上ありそうだ。ディーゼルエンジンとはいえ圧縮比が14.5と低いので騒音は小さい。低回転域でのトルクも小さくガソリンエンジンのような乗り味である。そのかわり、エンジンの吹き上がりはディーゼルとは思えないほどスムースである。通常ディーゼルエンジン車は低速トルクが大きいため2速発進で違和感はなかったのだが、この車は1速から発進しないとエンストしかねないようだ。ということで納車はされたのだが、腰の痛みで殆ど乗っていない。一つ気になる点は、クラッチの位置、当然左足で踏むのだが、フットレストの張り出しに足が引っかかってしまう。まあ慣れの問題かもしれないが、とっさの場合が心配だ。

 午前一時少し前なんだが、今日も米株が落ちていますね。760ドルの下げみたいです。昨日少し持ち直したかに見えた日本株も、先物が800円程下がっています。ビットコインも少し前までは700万円を超えて800万円に手が届きそうだったのに、今は280万くらいです。円相場の変動も荒々しい気がします。大恐慌が来そうで一寸以上に不安ですね。岸田さんは投資をしましょうなどと能天気に云っていますが、とてもとても怖くて手は出せません。今まで株の取引などやった経験がないのに、この状況で参加しろなんて無謀です。岸田さんは株は持っていないと聞いているが、少なくとも政治家、それも政府の中枢にいれば色んな情報は入るでしょう。そうした人々と我々では、情報量に差があり過ぎて、首相が奨めたからと云って買いに走るのは自殺行為だと思っています。つぎ込んだ年金資金、大丈夫でしょうか?私は地道に、米と芋とダイコンとナスと大豆を作って暮らします。

 

 

 

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