政治ブログなんて書く気は全くなかったのに

 臥薪嘗胆などという記事を書いて自己嫌悪に陥っている。あんなもの書きたくもないし、読みたくもない。田舎に隠遁し、桃源郷のようなところで晴耕雨読の生活を夢見てきたのに、コロナ騒ぎもそうだが現実がそれを許してくれないようだ。当地では今、市会議員の選挙が行われている。連呼連呼、名前の連呼、連子鯛みたいな街宣車に見つかると、毎日のお仕事、お疲れさまですと呼びかけられる。選挙公報を読むからもういいよと思うのだが、なかなか見逃してはくれない。車で出会いそうになると脇道に逃げるし、畑で見つかりそうになったら木の陰に隠れる。何をしたいのかを言ってくれるのであればまだ対応は違うのだが、名前の連呼であれば聞く価値はない。

 昨日、冬眠から覚めたルリタテハを見た。冬の暖かい日には時々飛び出してくる蝶で。この季節であればさほど珍しいわけではない。右の後翅が欠けてる個体だったが、飛翔には影響なさそうで俊敏に飛び回っていた。30Kg入りの米の袋に止まってくれたので、撮影してみた。

ルリタテハ

 この蝶、幼虫はユリやホトトギス、サルトリイバラなどの葉を食草とし、成虫は、クヌギの樹液などにも集まるそうだ。山の畑にはサルトリイバラはたくさん生えているし、クヌギは直径が50cmを超えそうなやつが10本ほどある。彼らにとっては好ましい生息地かもしれない。もっと大きな泰山木があるので、ミカドアゲハが来る事を期待しているのだが、まだお目にかかっていない。とはいえ、飛んでいる時にアオスジアゲハと区別できるほどの蝶キチではないので、実際にはいるのかもしれない。

 いつの間にか北へ帰ったらしいジョウビタキに代わって、ホオジロ(頬白)の姿が目立つようになった。白い頬っぺのホオジロがテリトリーを主張し始めると、コカワラヒワ(小河原鶸)の囀りが少しだけ控えめになるような気がする。コカワラヒワは昔の名前です。2020年の日本産鳥類目録第6版によると、コカワラヒワがカワラヒワに吸収され、その亜種としてカワラヒワ(河原鶸)・オオカワラヒワ・オガサワラカワラヒワの3種が記載されていた。コカワラヒワという種名は消えてカワラヒワになったらしい。コカワラヒワ、ちょっと言いにくかったのでそれでも良いやと思いながら、甘ったるいキリキリ・コロコロ・ジューイという囀りを楽しんでいる。この鳥はとても奇麗です。羽根の色から「鶸色」という色名がつくられたようだが、菜の花色あるいは黄蘗色によく似た色調です。この鶸色を少し緑に振ると「鶸萌黄(ひわもえぎ)」、更に緑に寄せた色を「萌黄(もえぎ)」と呼んでいます。少し茶色と緑色を加えた「鶸茶」という色も鶸色から派生した色のようだが、色合いとしては余り似ているようには感じない。

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