- 2020.08.12 Wednesday
- 00:19
生まれつき呼吸器が弱い。春先に風邪をひくと花粉症も一緒になって6月頃まで咳が続くのは当たり前であったし、盆明けに夏風邪をひくと、やはり10月頃まで咳をするのが常だった。一時はマイコプラズマ肺炎を疑ったこともある。新型コロナ感染症にかかれば、重症化率の高いグループに含まれるなと思っていた。そういう意味においては今年は本当に暮らしにくい。外に出てコホンというと睨まれそうである。マスクが嫌いで花粉症がでていても付けることはなかったのだが、いまは状況に応じて仕方なく付けている。
コロナといえば、現在は新型コロナ感染症を指すが、我々が若かった頃はトヨタのコロナであった。この車種はトヨタ自動車が
1957年から2001年まで生産・販売していた伝統的なセダンであり、高度経済成長期には日本のマイカー代表車種として、広く親しまれたクルマである。日産が販売していたブルーバードとの熾烈な販売競争はいまでも記憶に残っている。右にその初代コロナを示しているが、排気量は1.000ccで最高出力33馬力の非力なエンジンを積んだ車だった。最高速度は90Km/hである。現在の軽自動車、排気量は660ccながらノーマルで50馬力台、ターボがつくと60馬力を超える。1957年といえば私はまだ9歳、島原市の田舎に住んでいた。
トヨタの宣伝をする気はない。上に示したのは旧型のコロナがあるというだけだ。現在では後継車がプレミオの名前で売られている。コロナのままであったら、コロナホテルやコロナビールと同じ運命を辿ったかもしれない。さて、旧型コロナはそれだけではない。ヒトが日常的に感染する風邪のウイルスである4種類のコロナウイルス(Human Coronavirus:HCoV)は、HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1が存在するのだが、これらは旧型のコロナウイルスということになるだろう。さらに重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)も同じく旧型のコロナウイルスになってしまう。とすれば、日本における新型コロナウイルスという呼び方は、適切ではないような気がする。次に新しいコロナウイルスが現れたら新新型コロナウイルスとでもするつもりだろうか。こうした場合、やはり発生地あるいは大流行地の名称を入れた命名の方が、分かりやすい。
そこで困るのは、症状の軽い旧型コロナウイルス、あるいは一般的な風邪のウイルスであるヒトライノウイルス (human Rhinovirus) に感染して、咳と鼻水とクシャミが出る場合である。新型コロナ感染症との区別は、PCR検査ではできないかもしれない。マスクはするにしても、現在の風潮の中ではスーパーに行くのもためらわれる。新型コロナウイルスに感染するかどうかは分からないが、軽症の旧型のコロナウイルスヘの感染を考えれば、食糧を幾らか備蓄し、漢方薬でも仕入れておくのが良いかもしれない。
それにしてもこの新型コロナ感染症問題、ショックドクトリン的な匂いが強くなってきましたね。病気が怖くないと云うことではない。だがこの感染症をを政治的に利用しようとする動きを強く感じるということです。