タンスにゴン

  キンチョーの製品にタンスにゴンという製品があった。私がまだテレビを持っていた頃からある防虫剤だが、いまも売られているらしい。効くかどうかは使ったことがないのでよく分からないが、コマーシャルは面白かった。

  防虫剤の話ではない。昨日、ナシ畑で乗用の草刈り機に乗っていたのだが、梨の枝で頭をゴンとやってしまった。ちょっと前傾姿勢だったので、首がめり込んだ感じがした。注意はしていたのだが、雨が降りそうでいささか暗かった上に、防虫網のついた幅広の帽子を被っていたため、前が見えなかった。このタイプの事故で首と肩を痛める人は結構いる。そう思ってみると町中には整骨院の数は多い。仕事を終わらせ、幾分かの違和感を感じながらも、大したことはあるまいとたかをくくって寝た。夜中に痛くて目が覚めた。サロンシップを貼ってまた寝たが、眠りは浅かった。

  今朝目覚めると、首筋に違和感はあるし気分も少し悪い。台風が近づいているせいかもしれない。起きてはみたものの、いま一つ気分が乗らない。月曜日、社会の人々は働いているのに、ちょっと気分が悪い程度でグズグズするのは気が引けるなどと思いながら出かけるのを躊躇していたら、何と今日は国民の休日だという。山の日だそうだ。山の日とは何をするのだろう。2016年にできたらしいのだが、馬鹿馬鹿しくて記憶もしていなかった。ましてや本来は8月11日なのだが、オリンピック故に一日前倒しした休日である。ああ、世間様も休みかと思ったら気が少し楽になった。雨も降っていたので、心おきなくゴロゴロしていた。でも、山の日を作るのであれば、梅雨明け10日といわれる山の天候が安定する8月の1日前後にすべきではなかったか。立秋を過ぎると高山は秋の気団の影響を受け始め、天候が荒れることがある。

  そういえば京都の大文字山で、ちょっとばかり時期尚早な大の字を点灯した集団がいたらしい。昔、同じような事件があり、犯人は京大生だったと聞く。今回も京大生ではないかという噂が流れているそうだが、真犯人は誰だろう。大文字焼き、五山送り火が正式名称だそうだが、その保存会の人々が怒っているという報道が流れている。若者が伝統や習慣に反抗するのはいつの時代にもあった、当たり前のことである。新型コロナ感染症が蔓延して暗く萎縮した時代である、馬鹿もんと怒りながらも笑い飛ばしておけばいい事件だと思っている。これだけの行動力のある若者は、将来の社会を支えてくれるだろう。馬鹿なことを懸命にやる若者をあまりみなくなって、淋しい思いをしていた。ちょっと甘いかな。

 サロンパスは貼った。明日はゴンの影響がなくなっていることを願って寝よう。 

 メロディーが耳に残って寝られない!!

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