筑水キャニコム(http://www.canycom.jp/)
先日、TVQ(テレビ東京系列)の番組「カンブリア宮殿」で、件の会社「筑水キャニコム」についての放送があった。20年近く、テレビの放送は殆ど見ていないのだが、この放送はたまたま見る機会があり最後まで楽しんでみてしまった。この会社の機械類、そのネーミングのなんとも云えないこじつけが魅力的である。いくつか例を挙げるが、キャタピラ式の運搬車で人も乗れるタイプの「ヒラリー」、大型の草刈機「ブッシュカッタージョージ」、三輪駆動の電動自転車「三輪駆動静香」、マルチ電動カート「ついてくるか〜い」、ホイール運搬車「こまわりくん」など、人名や機能をもじっているようでありながら、その特徴もそこはかとなく伝えている。機械を見て、機能の説明を受けて、名前を聞いて、思わず笑ってしまうだけでなく、覚えてしまう点で、このネーミングは成功していると云えるだろう。
じつは私もこの会社の乗用モア(乗用草刈車)を使っている。この会社が作っている草刈機は大きく分けると3種類に分けられるようだ。1つが男シリーズと呼ばれるもので、草刈機を人が押して動くタイプのものである。ここにも駄洒落の効いた名を持つ「男前刈清」が存在する。乗用タイプの草刈機には「Hey まさお」と名付けられているが、草刈(機)まさおの捩りとともに、Hey とHayが暗喩として使われているようだ。
別にこの会社の宣伝のために書いているわけではないが、草刈機まさおに乗ったときにはじめて農業機械の機能のすばらしさを知った。クラッチなしで前進と後進の切り替えがスムースにできることに驚いた。速度の切り替え、草刈の高さ、刈り刃の駆動、デフロックなどの機能が、軽トラックの荷台に収まる小さなボディーに装備されていたのである。かつ、クラッチがニュートラルで刈り刃の駆動がオフになっていないと、エンジンが掛からない。安全性への考慮も十分になされていた。私のマシンはいくぶん古いタイプのものである。輸出仕様のマシンであるらしくオイルクーラーまで完備しているらしい。時には掃除をしようと思いながらもそのまま酷使を続けているが、ありがたいことに、泥まみれ、草まみれになっても何の異常もなく動いてくれる。