Necydalis

2/15

  解糖系ブログの更新が止まっている。理由は幾つかあるのだが、読みたい文献があって少し考え込んでいるというのが本音である。大学の図書館に行きたい気分だが、ウイークデイは仕事があって動きにくい。

  今日は敷地の横の市有地に生えている、真竹を切った。敷地の東側に昔の道らしき幅60 cm程の土地があって、ここに真竹が生えている。栄養状態は良いらしく、直径10 cmを超える大きな竹が乱立しているのだが、そのせいで日当たりが余り良くない。目の細かい鋸を使っての作業だった。この廃道と隣の家との間に2 m程度の段差があるため、この竹を全部からしてしまうという判断は、実際的ではない。毎年、少しずつ間引きながら共存するのがいいと思っているのだが、5月から生えてくるタケノコは我が家の敷地で100本を軽く超える。初めの数回は喜んで食べるのだが、その後は切り倒して、竹の侵略から畑を守るので精一杯、何しろ1日で1 m近く伸びる。タケノコの中には生長促進物質があるに違いないと考えた田村三郎博士に、実感を伴って同意する。

2/16

  今日は柿の木の2本と栗の木1本を切った。すべて樹齢40年ほどの木である。カキの2本は、収穫の時期をずらすための樹種の変更であり、栗の木は庭の日当たりをよくするためである。とはいえこれらの木は、前所有者の生活とその家の子供達の成長を支えてきた木である。鋸を入れようとして、ちょっと躊躇してしまった。特別信心深いわけではないが、気持ちが引っかかったままでは仕事がはかどらない。酒を買ってきて木に注ぎ、手を合わせた。

  それで気持ちが吹っ切れた。40年かかって生長してきた木を30分もかけずに倒した。チェーンソーの力は偉大である。数億年の時間をかけて蓄積してきた石油や石炭を、2〜300年で使い切ろうとしている人類の行動に似ている。とはいえ、これらの木の後には、桑—それも大きな実のなる桑を植えるつもりである。

  数十年後、大きくなった桑の木にNecydalis gigantea (オニホソコバネカミキリ)が住み着いてくれれば、とても嬉しい

  倒した木は、ストーブの燃料として再来年に燃やす予定である。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク