柿 収穫

        近頃、果物の収穫期がだんだん早くなっている。出始めの頃の方が価格が高いということもあって早生品種への切り替えが進んでいるのだが、味という点から見ると従来種の方がおいしい場合も多々見うけられる。まあ、味の評価は各人の嗜好に左右されるので、絶対的な評価はありえないが。

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  私の柿畑も収穫の時期になってきた。近年はやりの早生品種ではなく、昔からの富有柿である。前の地主さんが可愛がっていたらしく、樹齢30年を過ぎているにもかかわらず、木の勢いは甚だ強い。枝の剪定を行い、摘蕾を行い、摘果もしたつもりだったが、全く不十分でブドウと見紛うように実をつけた。

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  先週から今週にかけて収穫を始めたのだが、1本の木に少なくとも200個、場合によってはその倍近い実がなっている。ざっと数えて5,000個は超えるだろう。販売するつもりは未だないため、ルートの開拓は行っていない。どうするか。知人にもらっていただくしか方法はない。本人も責任を感じて、1日に5〜6個は食べているのだが、とても間に合わない。

隣に桃の畑がある。桃畑とはいうものの、外周には小梅の木が植えてあるし、所々に甘夏も植えてある。その中に一本、すばらしい柿の木がある。

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高さは15mを超すような渋柿である。毎年、秋の風物詩として写真に撮っても良いほどの実をならせる。今年も豊作で、柿右衛門にみせたいような姿である。先日、持ち主のご夫婦と出会った。本当に立派な柿ですねと話していたら、うちでは取り切れないのでご自由にどうぞといわれた。田舎の豊かさである。しかし、我が家の敷地にある20本の柿の収穫さえ間に合いそうにない。あの木もなどと考えると、きっとうなされるに違いない。

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