昨日博多に行った

 薬が切れたという理由で、昨日は博多まで行ってきた。薬を訓読みすれば危険な香りはないが、音読みすると何となく違法行為的なニュアンスが湧いてくる。もちろん大麻や覚醒剤、ましてや麻薬に耽溺するような趣味はない。その点では一応合法的に生きている。ただ、大麻についてはその取り扱いについて一寸だけ異論を持っているのは間違いない。異論を持つから違法行為をするかといえばそれはしない。その程度の分別は持っているつもりだ。

 大麻の有用性と品種によるカンナビオール含量に基づく論理的異論とは別に、少しだけ困ることがある。実は麻の実は合法的に売られているのである。これをまくとちゃんと発芽する。発芽した麻が警察に見つかると、大麻取締法違反で手が後ろに回ることになる。しかし、この麻の実は野鳥の好物であるとともにリスやハムスターの餌としても配合してある。英彦山の山頂付近でこれを手のひらに乗せてじっとしていたら、ヤマガラが食べに来たことがある。さらに、麻の実を言い換えればヘンプシード、流行りの健康食品でもある。七味トウガラシの中にある、小さな丸っこいものがヘンプシード、麻の実、つまり大麻の実である。そしてこのヘンプシード由来のヘンププロテイン、ヘンプオイルなどは健康食品として高い値段で取引されているだけでなく、その繊維から作った衣料品も専門店が出来るほどに取引されている。でも、国内での栽培はよほどの政治力か何かが後ろにない限り事実上不可能である。

 大麻の話をするつもりはなかった。病院に行ったら血を抜かれたのだが、10分くらいでA1Cの結果が出るという。この前まで検査センターに送って分析していたのに、病院内で測定できるキットでも出来たのだろう。糖尿病患者が自宅で検査できるキットは昔からあったのでさほど驚きはしないが、検査センターの収入が減るのかな。こうした簡易な機器の開発が進み、臨床検査技師の養成校が看板を下ろし始めたのが、20年以上前になるのかな。ともあれ、A1C、7.0まで値が落ちていた。正常値といわれる5.8にはまだ遠いとは言え、近頃9近くをうろうろしていたので、それに比べれば幾分改善されたといえるだろう。何か今までと変わったことをしましたかと聞かれたのだが、いや別にこれというような特別なことはしていないですねと答えた。

 その後で、昔のソフトボール仲間の別の医者に会ったのだが、その話になった。ほんとになにもしてないのと聞かれて、実はフフフと笑った。一つだけ始めたんです。「かかと落とし」、これタダだし、時間とらないし、やったからといって副作用もなさそうだし、まあ嘘でもいいやと思って40日くらい続けているんですよ。彼も、テレビで見たことがあったらしい。でも、それが原因で値が好転したことについては、多分まだ疑っていると思う。私だって、半信半疑である。さらに、一つだけ誤算があった、副作用はないと思っていたのだが、右のひざが痛くなってきた。回数と強度を少し減らそうと思っている。もう一つの副作用、体重が5Kg 減って50Kg台にまで落ちてきた。これが良いことか悪いことかまだ分からないが、昔のスラックスや作業服が再度着られるようになったのは事実である。

 帰りに基山のパーキングで一寸休んだ。A1Cが7まで落ちたので、今日くらい何か甘いものを食べようと思ったのである。ところがどうにも買う気にならない。理由は商品の量のスケールダウンがあまりにも激しかったからである。オタクサ、九十九島せんべい、にわかせんべい、博多の人、これらは例として名前を出しただけで気の毒だとは思うが、殆どの菓子類の大ささに呆れてしまった。いや小ささに呆れてしまった。ポテトチップは窒素ガスを売っているようにしか見えない、パンも本当に小さくなった、見えないインフレがどんどん進んでいるようだ。これらを買って食べたとしても、昔の大きさを知っているが故に多分満足できないだろう。これなら、家に帰ってご飯を少し大目に食べたほうが精神的によろしいと思い帰ろうとしたとき、中村屋羊羹本舗が売っている、昔から小さかった「昔羊羹」を見つけた。これはサイズが変わっていないようだ。値段は知らない。でも大きさに納得してこの昔羊羹を買って帰った。でもまだ食べていない。

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