永遠のコロナである。コロナ感染症、いよいよ煮詰まってきたな。世界中がマスク中毒である。一昨日町内清掃ということで40人近く集まったのだが、私以外全員がマスクを着用していた。最初の説明の際、グループから離れて遠くに一人で立って聞いた。町内清掃と言っても町中のちょっとした草取りではない。元気な男性群は刈り払い機を使って、町内を流れる川の中に生えているヨシを切り倒すのである。雨期に備えて、水の流れを良くしておくためなのだが、一月のもするとまた伸びてくるのが難点である。それは良いとして、作業中も皆マスク着用であった。仕方なく、軽トラのグローブボックスから安物のマスクを取り出し、余り密着しないように装着した。かなり寒かったので鼻の頭が冷えなくて、少しだけ快適だった。やはり、いつになっても少数派であることは間違いないようだ。
スペインではビーチに泳ぎに行ってもマスクを付けなければならないという話があったが、同じようなものだろう。数日前、広島だったかなー記憶ははっきりしないが吹き矢の大会が行われたそうだ。グラスファイバー製の筒先にマスクは付けないのかなと言ったら笑われた。コントラバス・チューバの開口部に付けるマスクは大きいよ。絶対値段が高いだろうとか、N95マスク付けたら吹くのはきついだろうなどと言うものだから、いつも顰蹙を買っている。
近頃地震の多いのが気になっている。首都直下型、千島列島、東北沖、東南海、南海地震の可能性についてはマスコミが結構書いているので読者の方もご存知だと思う。私はそれらに加えてトカラ列島の群発地震が何となく気になっている。何が気になるのかと言えば、あそこで起こっている地震が、大きな地震の予兆であるのか、それとも海底火山の噴火の予兆であるのかと言う点にある。この群発地震を南海地震を初めとするたの巨大地震の予兆と見る解説はいくつもあり、それはそれで可能性があるとは思うものの、これが巨大噴火の前触れであったら大変だと思っている。九州中部から九州南方海上には巨大な噴火を起こしたいくつかのカルデラが存在する。阿蘇カルデラ、加久籐カルデラ、小林カルデラ、姶良カルデラ、阿多カルデラ、鬼界カルデラなどであり、これら以外にも傾カルデラ、祖母カルデラ、大崩カルデラなどが存在する。
トカラ列島の群発地震の震源は、鬼界カルデラのすぐ南に位置している。こう書いてもああそうかと思われるだけかもしれないが、地震も怖いがこの辺りで起こった破局的噴火の怖さは、地震どころではない。今から7300年前に起こった鬼界カルデラでの破局的噴火では、火砕流が九州南部を焼き尽くし、そこに栄えていた縄文文化圏を壊滅させたそうだ。そう書くとああ九州は大変だったのねと東京辺りの人々は思うかもしれないが、噴出した火山灰は莫大な量で大阪・和歌山辺りで20cm、東京でも数センチは積もったようだ。現代文明は壊滅することになるだろう。神戸大学海洋底探査センターは、現時点では噴火予測はできないが、カルデラ直下のマグマが活動的であるとしている。ここで噴火が起こった場合、推定死者数を1億人としているのも不気味である。まあ、その数字は盛りすぎだと思うが、噴火に伴う火山灰による国土の荒廃、北半球の寒冷化、食料生産の激減、交通インフラの壊滅などの条件を組み込めば、起こる可能性がないとは言えないだろう。そういえば、札門さんは世界中の農地を買いあさっていると言う話を聞いたが、本当だろうか?近頃、フェイクニュースが多くて、判断がなかなか難しい。
そんなことを考えながら生活するなんてできるはずはない。確かにその通りである。こうした巨大な災害を意識しながら毎日生活している人はいないと思う。しかし、阿蘇山で阿蘇4と呼ばれるような破局的噴火が起これば、数時間で九州は壊滅、火砕流は山口県に上陸、国内には火山灰が降り注ぐ状況になるだろう。アメリカのイエローストーンで破局的噴火が起こればもっと酷い状況になる。それは歴史上の事実である。こうした大災害が人類の歴史に大きな影響を与え続けて来たことを少しでも意識すれば、現在のお金第一主義の考え方や、狭小な人間中心主義、軽薄な効率中心主義に侵された社会のチンケさに気付くのではないだろうか。
石黒耀さんの書いた火山小説「死都日本」、一度読まれることをお勧めする。この中で出てくる菅原首相みたいな人が首相になってくれないかなと思うのは高望みかもしれないが、この日本にそうした資質を持つ人がいないのではないと思う。そうした人を表に出すシステムが錆びついていると考えている。札門さんが分からない?札はお札、英語で bill がヒントかな。