嫌な予想が当たるのは嬉しくない・・・追記あり

 新型コロナ感染症について、あれこれと拙い知識を基に書き続けているのだが、望ましくない予想が当たるのは嬉しくないものだ。この騒ぎが意図されたものかそうでないのかは分からないが、近頃いよいよおかしくなってきた。読み返して欲しいのだが、8月30日に「コロナワクチンはきっと迷走を始めるだろう」というタイトルで、ワクチンの早期完成には疑問が残るという内容の記事を書いたし、数日前にも「ちょっとした妄想です2」の中でコロナワクチンへの疑問を書いたのだが、この予想が現実となってきたようだ。  

 先月、英国のオックスフォード大学とアストラゼネカ社が共同開発中のワクチンの治験において、参加者に原因不明の疾患が見られたため治験は一時中断された。その後、幾つかの国で再開されたが、米国ではなお停止されている。付け加えれば、この会社は. 肺がん治療薬イレッサを販売していた会社で、その副作用によって多くの患者が間質性肺炎を発症し、死亡している。薬害イレッサ事件と呼ばれている。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-09-08/QGD081DWRGG001

ところが10月12日には、製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が、開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)において、治験参加者の1人が病気になったため、このワクチン候補のすべての臨床試験を一時的に停止したと発表した。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-13/QI48HCT1UM0X01

 さらに、米製薬大手イーライリリー(Eli Lilly)は13日、同社が開発する新型コロナウイルスに対する人工抗体医薬品の臨床試験(治験)について、安全性の懸念から第3相試験を中断したと発表した。問題の詳細は明らかにしていない。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64970110U0A011C2000000/

 人類は免疫のシステムについて、その詳細を理解する段階に至っていないと私は考えている。免疫のシステムは外界の異物から身体を守るシステムと考えている人が多そうだが、決してそんなことはない。一つ間違うと、本人に対して牙を剥きかねない極めて難しいシステムである。免疫についてある程度の知識をと云うのであれば、多田富雄氏が書いた「免疫の意味論」をお薦めする。出版されてもう30年近く経つ本だが古さを感じさせない好著であると同時に、読んだからといって完全な理解が得られるわけではない。この本が書かれて30年近くたったが、免疫システムに対する人類の理解が深まったとも思えない。免疫反応において、言い方は悪いが行き当たりばったりのメカニズムがその中枢に存在しているのである。その制御しがたい免疫システムを自在に使おうという発想自体があまりにも僭越であると私は考えている。

 ここまで書いてアップしようとしたのだが、どうしたわけか寝てしまってそのままになっていた。そしたら、さらに嫌なニュースに出会ってしまった。原報はNatureの記事なのだがhttps://indeep.jp/mutant-strains-of-the-new-corona-has-reached-eighty/を見た方が分かりやすい。但し、報告そのものではなくこのブログ主さんの解釈も入っているので、そこは少々注意して読む必要がある。簡単に言えば、コロナウイルスの感染に関わるスパイクタンパク質にたくさんの変異があり、現在作られているワクチンが効果を示さない可能性、いや蓋然性があるという内容である。このことは最初から予想されていたことで、RNAウイルスに対するワクチンがあまり有効ではない第一の理由である。さらにだが、こうした変異体の中には、毒性と感染性をなくした株と同時にそれらを強化した株が存在する。スペイン風邪の第2波と第3波が毒性の高い株に変異して流行した事を思い出させる。

 さらにだが、これから気温が下がり湿度も低下すると、インフルエンザやコロナウイルス感染症も流行しやすくなることは間違いない。現在の情勢から判断すると、真冬に新型コロナウイルスの感染者数が激増するのは間違いないと思う。冬の感染爆発を前提にして今から各自が備えをしておく事をお薦めします。困ったことに、感染初期にインフルエンザと新型コロナ感染症の区別は難しいでしょう。病院の対応がどうなるのか不安です。今流行っている新型コロナウイルスの再流行であればまだ良いのですが・・・。

 朗報かどうか分からないが、日本政府がアビガンを来月には認可するという報道がある。富山県の企業群が、大量生産に向けて動き始めたという。これが本当に効くのなら朗報だと思うが、化学構造をみると畸形誘発などの副作用もさもありなんという気になる。とはいえ、ワクチンに希望は持てないと考えているので、治療薬としてのアビガンが有効である事を願っている。

 追記であるが、昨日レムデシビルは効かないとWHOが暫定的ではあるが発表したとの報道があった。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201016/k10012667581000.html この薬の認可に関しては政治的な背景がありそうで、私はほとんど期待していなかった。予想通りという感じである。治療というか治験というか、参加された方々に副作用が出ているのではないかと心配である。さてこのニュース、上のサイトで読んだのだが、我が家にはTVが存在しないだけでなくスマホも持っていない。車載のTVはアナログ用で、現在は雨降りの音がするだけである。そもそも、車にTVを付けるなと思っている。書き方が微妙だと思うが、上のサイトも動画は見ずに付記された文章を読んだだけである。TVの視聴料を払うようにと先日来られた人がいたのだが、これもNHKのニュースを利用しているということになるのだろうか?TVも車載のTVもスマホもないんですよと支払いを拒否すると、反社会的な人であるかのように見られる昨今である。視聴料を払っていないので批判を控えているが、TVを買い視聴料を払うようになったら、このサイトで厳しく批判しそうな気がするのだが?

 

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