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台風10号は対馬海峡を抜けて、午前9時ごろ南部のウルサン付近に上陸したそうだ。これに伴い、台風による外部の送電線の異常が原因で南部のキョンジュ(慶州)にある原発で2つのタービン発電機が停止したという。会社側の説明では、台風により外部の送電線の異常が原因ということで、原発自体はは安定した状態にあるとしている。これも言い方を柔らかくしているとは云え、外部電源喪失による緊急停止でしょう。9号台風で4基が緊急停止、2基の停止中の原発の冷却装置(炉心冷却装置なのか燃料棒冷却プールなのか、その両方であるのかは不明)も停止が起こった直後なのに、またさらに2基の緊急停止ということである。もちろん全力で復旧作業をしているとは思うが、計8基の原発に起きた同時異常事態に対応できる十分な数の技術者がいるのだろうか。
10号台風の進路が9号で損傷を受けていた原発の近くを通るので嫌だなと思い、このブログに書こうかなと思っていたときに上のニュースを見つけたのである。北朝鮮も水害が酷そうだし何とかならないものだろうか。このもやもやした気持ちがあるため台風一過とはならず台風通過というタイトルになったわけである。
朝10時に公民館に避難していたお二人を家に返した。後の雑務は区長さんにやって頂いた。今回の台風について、民生委員の仕事は一応終了である。さて、私の被害だが、栗の枝が数本折れた。あとは、トウガラシが1本傾いていた。ゴーヤ棚も少し傾いているが、ユンボで少し引っ張れば大丈夫だろう。被害と言うほどの被害らしきものはなかったということだ。運動不足になった本人の胃の調子が少し悪いだけである。余りにも強い台風だという報道のせいで、周りの人の風対策がすごかった。それを眺めることで、色々と勉強させてもらった。今しなければいけない事は、ロープの結び方を習得することである。これはすぐ始めよう。
昨日、この台風は急速に衰えるのではないかと書いた。実際はそれほど急速に衰えた事はなさそうだ。では私の予感は間違っていたかと言えば、そうではない可能性も十分にある。予感と書いたのでオカルティックなことを想像された方がいたのではないかと思うのだが、そうではない。百年に一度の強さ、命を守る行動をといっていたマスコミの報道が、特別警報を出さないかもしれないと発表された頃から少しずつトーンダウンし始めた。なんかおかしいなと思って、ヤフーの天気予法で各地の風速の予想をページを見てみた。
もっとも強かった頃に較べれば、屋久島に近づくころには、中心気圧は945hPaに低下し最大風速は45mであったとはいえ、台風は大型で強かった。その台風が九州の西海岸に沿って北上する。台風と海岸との距離は100Kmもない。進行方向の右半円だから危険半円と呼ばれる半円に西海岸はずっとあったわけである。そこで、台風通過に伴う風の強そうな地点の予想風速をちょっと書き抜いてみた。
枕崎:25m/sec 屋久島:30m/sec 中種子町:26m/sec 指宿:20m/sec
阿久根:25m/sec 苓北町: 23m/sec 南島原:21m/sec 雲仙:22m/sec
長崎:17m/sec 上五島:18m/sec 小値賀町:27m/sec 五島:22m/sec
平戸:17m/sec 対馬:28m/sec (市は省略)
この風速が予想された時間は当然異なる。これらの値はもっとも強い時間帯の値を引用している。これらの風速が10分間の平均風速であり、瞬間最大風速がこの値の1.5~3.0倍になること位は知っている。それを加味しても、あれだけ命を守る行動をというには風速が低すぎるのではないかと考えた。それが原因で、マスコミで言われているほどの強力な台風ではなかろうと判断したのであった。ヒトによって意見は色々とあるだろう。私はボケ防止のために、できるだけ深掘りして考えることにしている。
では何故、あそこまでマスコミは騒いだのだろうかというのが、次の疑問になるわけだが、ここから先は陰謀論的になるので書かない。皆さん自身で考えて下さい。