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7月には台風の発生が少なかったのだが、8月になって盛り返し、9月になると日本列島を狙いはじめた。現在9号が沖縄近海にあって、明日の夕刻には対馬海峡辺りまで進んでくる。沖縄の被害は酷そうだ。当地は直撃は避けられそうだが、少し東に首を振れば危ない。数日前から、ゴーヤ棚に補強をはじめていた。今日は、ゴーヤを這わせている金属フェンスの基礎部分にアンカーを打ち込んだ。とはいえ、直撃した場合は無事で済む保証はない。去年は、30m位のゴーヤ棚二つが、風で倒壊した。この時期、そうしたダメージを受けると、樹勢の回復はほぼ不可能である。
去年、この2つのゴーヤ棚からは、商品価値のある果実は1本も採れなかった。というわけで、9号対策をしていたのだが、さっき10号の進路を見て驚いた。宮崎付近に上陸後、九州を縦断して当地の上を通るルートが示されている。直撃するときの気圧が950ヘクトパスカル、最大風速45mだそうだ。9号の風向きを予想して補強をしていたのに、10号のルートでは風向きの予想ができない。昨日までこの台風は四国あるいは関西辺りに行くようになっていたのに、この変更は何が原因だったのだろう。
二つあるいはそれ以上の台風が1,000Km以内の距離に存在すると、藤原の効果と呼ばれる異常な動きをするという話を聞いたことがある。改めて読んでみたのだが、よく分からなかった。今回の二つは追従型あるいは時間待ち型と呼ばれる動きになるのかななどと考えている。でも、そんなことが分かったところで、風雨の被害が減るわけではない。山の栗の木も被害を受けそうである。シロスジカミキリの食害がかなり進んでいるため、幹から折れる可能性がかなり高い。まあ薪ができたとポジティブに考えるしかないだろう。イネも花が咲いた直後で、重要な時期である。こんな時期に倒伏したら泣きたくなるな。
来年の商売に大きな影響を与えそうな台風である。私だけではない。まだ収獲していないブドウ、梨、カキも大きな影響を受けそうだ。皆、収獲を急いでいるが、一時に出荷が増えれば価格は低下する。コロナウイルス感染症のせいで観光農園は苦しんでいるのに、追い打ちをかけられたようなものである。でも海水温を見れば、急速に勢力が衰えるとは思えない。明日も細々と補強作業を続けるしかないな。
今日は悪いニュースしか入ってこない。楽天の無線基地局が直ぐ近くに立つという。担当者が、ご理解とご安心をいただくためにというチラシを持って、挨拶に来たという。5Gのための中継局らしい。実は私、電波過敏症の気があるらしい。現在の家を建てたときスマートメーターが付いていた。このメーターのせいかどうか分からないが、引っ越してきて1年ほど毎日かなり酷い偏頭痛に悩まされた。理由が判らず困っていたのだが、スマートメーターの電波のせいかもしれないと思い、設置場所の内側の壁全面にアルミを蒸着したフィルムを貼り付けた。何だか、電波が来ると騒いでいた宗教団体みたいな行動なのだが、貼ってしばらくすると偏頭痛が治まった。科学者として、これを剥がして、偏頭痛が再現するかどうか診てみたいと思わなくもないが、毎朝偏頭痛が出るというのは嫌である。従って、再現実験はやっていない。
5Gで使う電波の危険性については、色々な説がある。鳥が死んだとか木が枯れたとか、ベルギーは国として使用を止めている。パンフレットには健康への悪影響は確認されていませんと書いてある。そりゃそうだ、一寸ありますなんて書くものか。ロイズといえば世界でも有名な保険会社だが、5G電波で被害が出たときの保険の引受を断っている。5G・健康被害でネットを検索すれば、色んな情報が山ほど出ている。だからといって、反対運動を起こし旗を振る気にはならない。どうしようもなくなったらこの家を売り、電波塔から離れたところに引っ越すしかないだろう。また、新築の家に入居できるぞとポジティブに考えたいが、建築資金がネックだな。