誤変換・問題ないは問題あり

 昨夜、安倍首相吐血という情報があったのだが、ネタ元が不明だったので書かなかった。元より政治ブログではないし、特ダネを狙うつもりもない。今朝、色々な新聞の見出しを注意してみたのだがそれらしい記事はなかったので、ガセネタだったかなと思っていたら、週刊誌フラッシュの8月18・25合併号の記事だった。要するに、官邸で7月6日に吐血したという話である。確かに、日本中が洪水で困っていた頃のメディアへの露出は少なかったし、コロナウイルス感染症の蔓延に対してもほとんど発信がなかったが、この首相はそんな人だと思っていた。とはいえ、たまに見る顔に生気はなかったな。

 さっき草刈から帰ってきたのだが、時事通信社が配信したヤフーニュースに菅義偉官房長官の記者会見の記事があった。記事によると、《菅義偉官房長官は4日の記者会見で、安倍晋三首相の健康不安説について「私は連日お会いしているが、淡々と職務に専念しており、全く問題ないと思っている」と否定した。》と書いてある。この言葉をそのまま受け取るのはナイーブすぎるだろう。政治家が病気の場合、とりわけ国のトップの健康状態が良くない場合、本当のことは云わないと考えるのが常識である。スポークスマン、近頃スポークスパーソンと云わなければならないのかな、が嘘をついても許される案件である。

 従って、管官房長官がこの件で嘘をついても全く問題ではない。逆に嘘を言うべきである。但し、問題は残る。管さんは、我々を長期に渡って教育してきた。常識的に考えて、問題があると思える森友問題、加計学園問題、桜を見る会、検察庁人事問題、安倍のマスク問題、などなどなどなどについて、問題ない、問題ない,問題ないと切り捨ててきた。この教育を受けた私は、管長官が問題ないと素っ気なく云うときは、後ろに大きな問題があると誤変換して受け取るようになっているのである。

 オオカミ少年の逆バージョンである。問題ない、問題ない、問題ない、とやって来たオオカミ長官は、問題ないは問題ありであると刷り込んできたわけだ。その付けで、これから一寸以上にやりにくいだろうな。裏側では後任を誰にするかで議員団が走り始めるだろう。内閣府はその他の問題を含めて死に体となるだろう。そこにコロナである。地方自治体の長達が、しっかりしないと切り抜けるのは難しいかなと思っていたら、ポピドンヨード騒動である。やっぱり駄目か。

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