本格派農民

11/9

 今日は久しぶりの本格的な雨である。この雨が上がれば気温は下がるかも知れないが、雑草とともに冬野菜が一気に生長するだろう。農作業ができないこと理由に少しだけ朝寝をして、その後は銀行と郵便局を回ってきた。何でこんなに払うものが多いのかと、頭を抱えながら年金額と比べている。まあ何度も依願退職を繰り返したあげく、定年まで8年も残して辞めたのだから仕方がない。

 先日から畑作の規模を大きくしたのでとても食べきれない量の野菜が取れるようになった。毎食が菜っぱづくしで青虫の気分である。我が家を訪れる友人やあちこちの知人に配っていたのだが、それでも余ってしまう。仕方なく、一旦湯がいて冷凍保存していたが、冷凍庫も満杯になってしまった。いや、贅沢な悩みである。

 我が家から歩いて5分ほどのところに道の駅がある。今日は余った菜っ葉類を販売しようと、道の駅に出向き販売者登録の申し込みをしてきた。使った肥料代でも回収できればと考えている。先月は、減反故に植えていたダイズの販売代金は農協の口座にしか振り込めないと云われ、農協の組合員になった。農協の組合員になり道の駅の販売者になれば、収入はないにしても形だけは立派な農家である。消費者ではなく生産者である。

 生産者になると見る目が変わる。これはぼったくりだろうと思える値付けがないわけではないが、これでは生産者が可哀想だな感じるケースの方がはるかに多い。さらに残念なのは、ただただ安いものを求めるだけの人が結構目に付くことである。車で道の駅の入り口まで乗り付け、周りの風景1つ見ないで、これは安い、これは安くないという言葉とともに、安いものだけを買って帰る。そんな人生寂しくないか。

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