田植完了

 フゥ〜とでも言うべきか、昨日で田植えが終わった。この時期は一年で最も忙しい。月曜日が水路整備、火曜日も水路の整備と3度目の荒起こし、水曜日に田んぼに水を入れて金曜日に代掻き、そして昨日が田植えである。勿論、これだけの作業で済むわけはなく、軽トラ、トラクター、耕耘機、草刈機、畝立機、田植機がフル稼働である。良い悪いの問題ではなく、現代の農業が石油にドップリと依存していることを痛感している。概算だが、今週だけでガソリンを20L、軽油を25L、混合油を10L程消費した。

 初めて刈り払い機(草刈機)を使ったとき、満タンにして1度作業すると手が痺れてしまった。作業をやめても手に残った振動の感覚が消えないのである。林業従事者がかかるという白蝋病に似た症状に不安を感じた。しかし、慣れとは不思議なモノで、2満タンでも3満タンでも何ともなくなり、今日は6満タン分の作業をしたが何ともない。とはいえ、耕耘機と不必要に格闘したことによる腱鞘炎で、右肩は痛いし右中指は曲がったままである。整形外科医に症状を言っても、もう治らないでしょう。手術をしても多分元には戻りませんと冷たい言葉が返ってくる。お年ですから体と上手に付き合って下さい。

 右肩以外は大丈夫かといえばそうではない。昨年、空中浮揚をしたせいで、首に痛みが残っている。右膝は曲がらないし、左肩にも痛みがある。長く働いていると、左右の股関節にも鈍痛がある。関節で問題なく動いているのは両足首と左膝の関節だけのようだ。

 機械であっても古くなると故障する。この点ではヒトも同じであろう。中古で買ったユンボからはシリンダーの作動油が噴き出す。草刈機が咳をする。ミスト機のエンジンがかからない。昨日は田植機の苗送りベルトが切れていた。修理をしながら騙し騙し使うしかない。毎朝起きて、体の各部の調子を見ながら、やはり騙し騙しの作業を続ける毎日であるが、働けば飯はうまいしビールもうまい。血糖値さえ高くなければほぼ天国である。

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