深山幽谷

 我が家の居間から見える景色である。いかにも深山幽谷の中にありそうな景色だが借景に過ぎない。実際はそれほどの僻地ではないし電気も来ている。写真の左側に見える真竹は、隙あらば私の敷地への侵入を狙っている隣地の真竹である。さて、今年も真竹が侵入を試みる季節になった。日々、我が家の庭に10本を超えるタケノコが顔を出す。これらを掘り起こして茹でる事から一日が始まるわけだ。初めの頃は東を向いて笑いながら食べるのだが、これが10日も続くと食卓からタケノコが消えてくれる事を願うようになる。我が儘だなとは思うものの、あの食感に飽きるのだから仕方がない。

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 そうなると、生えてきたタケノコの採集が疎かになり、元気よく伸びる竹が出てくる。若竹の柔らかな緑が梅雨の雨に馴染んで、これはこれで良いものである。しかし、生長した竹をそのままにしておくと、これが拠点となって来年はもっと内側にタケノコが出る事になる。従って、夏になるとこれらの竹は切り取ってしまうのだが、あまりに短く切るとつまずきそうであるため1m程度の高さに切っている。ところが先日、この切り株をすみかとしている雨蛙を見つけた。竹筒のサイズと深さが、彼の好みにあったらしい。

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