花咲か爺

  2月22日、深夜から降り続いた雨で農作業にはならない。仕方なく、博多の別宅へ移動し少し荷造りでもしようかと思っていたのだが、3時過ぎに雨は止んだ。いまにも泣き出しそうな雲行きであるとはいえ、雨粒さへ落ちていなければ何とかなると、家庭菜園へ出た。土日は不在であるため、手入れは殆どしていない。昨年の11月頃、手入れをしないことを見越して種まきをした。数種のダイコン、カラシナ、春菊、ターサイなど全ての種子を混ぜ合わせて耕耘した畑にばらまくのである。まるで花咲か爺である。その後その畑に畝を立て、ワケギとタマネギとナツマメを植えた。

  適当に芽を出してきたものを、間引き菜として食べた。ワケギとタマネギの邪魔になりそうな葉っぱも間引いて食べた。この季節になるとカラシナは40〜50cmくらいまで生長している。ダイコンはそろそろ薹立ちの季節である。庭のあちこちに散在するダイコンを抜き、カラシナと春菊を採集した。カラシナとダイコンで、それぞれコンテナ3杯程取れた。勿論わが家だけでは食べ尽くせないので、あちこちに配ることになる。

  春野菜は苦いものが多い。カラシナも苦い。しかし、ピリッと来る一夜漬けのカラシナ、白和えにした春菊、酢味噌和えにしたカラシナとワケギ、春の味覚である。自家消費用であり薬も肥料も使っていないため、アオムシもいればナメクジもいる。洗えば済む話だが、洗っても少数残ってくる可能性は否定できない。さて、これらを腐っていない新鮮なタンパク質と思えるかどうか。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク