6/29・30
カキ畑の下草を切って一月あまり、もう私の膝を超えるような草に覆われている。新たに入植した農民としては、手入れの行き届いていない農園の姿を地元の人に見せる訳には行かない。それは、好意的に受け入れてくれる人々に対する裏切りであろう。小雨ではあったが、乗用草刈り機で大まかに切った後、手持ちの草刈機で整備した。草刈の終わった畑には、散髪をした後の爽快感のようなモノを感じる。でも一株、モジズリの花は残してきた。
田植えから一週間経って、どうやら苗が根付いたようだ。朝から水口を開け5 cm位の水深にして、除草剤で処理した。いくぶん魚毒性がありそうなので、落水を止め数日維持する必要がある。ただ、散布には失敗した。投げ込み式のいわゆるドボン剤を使ったのだが,この日は風が強く思ったところへ着水しない。薬剤に幾分かの凝縮性があったので、すこし丸めて放り込んだ。丸めた奴は狙った所には放り込めたが、今度は水面でうまく拡散してくれない。何カ所か、イネにも影響が出る可能性がある。風の強さに伴って水の動きが速かったので、低層流に載った拡散に期待しよう。
他にはたいしたことはしなかったが、植えていたジャガイモとニンニクを収穫した。ジャガイモはイノシシの食べ残しかもしれない。かなり食いカスが散らばっていた。だが、サツマイモに比べるとジャガイモは好きではなさそうである。ニンニクは思っていたより沢山採れた、しかし、娘が嫌うため我が家の食卓には上りそうにない。