最後にピキッ

 忙しかった。朝の6時半から桑の実の収穫、まあそれは大した仕事ではなかったのだが、その後、少しだけジャガイモの収穫をした。少し休んで、麦稈ロールの25個を畑で積みこみ、家の敷地内に積み上げた。その後、明日友人達が来る予定だったので、玄関を少し片づけようなどと思ったのが間違いだった。昨年収穫したサツマイモ、芽が出始めているものだったのだが、そのイモの入った袋を、体を捩ったまま持ち上げようとした時、左腰がピキッと音を立てたように感じた。あとはもういけない。ずっしりした鈍痛だけでなく動くたびに鋭角的な痛みが走る。どうやらこれがギックリ腰と云うものらしい。

 いや息をするのも痛いものです。痛みに耐えていると何となく粘り気のある汗が滲み出してくる。片づけどころではなく、寝床に倒れ込んでしまった。数年来、何人かの友人達がキックリ腰で辛かったなどと云う話をしていたのを今さらながらに思い出す。私は幸運にも70年以上、ギックリ腰は経験しなかったのだが、運命は平等に巡ってくるものらしい。今も痛い。ギックリ腰は冷やしたらダメとか暖めたらダメとか、鎮痛剤の使用も良いとか悪いとか、矛盾する治療法をきく。他人がなった場合は痛さの程度がわからないので、横から素人があれこれ云うべきではないと控えてきたが、自分が発症しても同じであることに気付いた。

 判断できたのは、何とか耐えられる痛みなので鎮痛剤は控えておこうというくらいである。明日、時間が許せばコルセットでも買ってきてもらい装着しよう。それにしても腰と云う部分は、体のあらゆる動きに連動していることに驚いてしまう。日々、腰の働きに感謝してこなかったことを懺悔して、これからは腰をいたわることにしよう。でも、明日動けるかなあ。

 農作業用のパワースーツ、必要な力の半分位を補助するようになっているようだが、購入を検討しようかな。玄米の30Kg袋、これを動かすのは半端なくきつい。でもね、沢山売れるものではないので、値段が下がることは期待できないように感じている。

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