眠れない、起きていたら大事件だ

 体調が悪いのではない。実はヘッドホンを買った。先日、近所ににあるW電器さんに、民生委員として年末共同募金の集金にいった。直ぐ近所にあるお店なのだが、転居してこの方、この店に顔を出したことはなかった。存在するという印象そのものが薄かったのである。生まれつき気が弱いもので、買い物もしないお店から金を集めるなどとても気持ちが許さない。集金する数日前にこの店に行き、買いたいなと思っていたヘッドホンを注文した。もちろん集金のいきさつも話した。直ぐに店の人と仲良くなった。お金は地元の店で使うという私のポリシーにも合致する。まあ、それが今日入荷していたというわけである。

 味の濃い演歌は、物書きをしながらBGMにするには少しきついが、それ以外のものなら結構何でも、ながら作業の友になる。いや、別に味の濃い演歌や怨歌が嫌いであるというわけではない。演歌と怨歌は違うよね。艶歌もあるか。「浪曲子守歌」でも「北国の春」でも「聞いて下さい私の人生」でもそれはそれで良い。ただ感情移入が強すぎて、物を書くときのBGMには向かないと言うだけである。通常は Beegie Adair Trio とか KATICA ILLÉNYI 、一寸味が濃いいけれど 寺井尚子、あるいは個人ではなくPiano Blues とか Whysky Blues などの compilation ものを流しながら書いている訳だ。そこでだが、Mさんから頂いた BOSE  Wave SoundTouch music system はいい音はするのだが、現在は置き場所がちょっと遠くて使い難くなっている。そのうち改善するつもりでいる。されど、夜10時を過ぎると音量を上げるわけにはいかない。PC付属のスピーカーの小さな音では、余りに音質が貧弱で物足りなく思っていた。

 そういう訳で入手したヘッドホン、高級品ではないのだが結構良い音だ。久しぶりにメリハリの利いた音を聞いた。一度ここでも紹介したが Beegie Adair Trio の枯葉、何ともいい雰囲気である。原曲はシャンソンでイブ・モンタン、ジュリエッタ・グレコなどの歌が、若かった頃ラジオから流れていた。エディット・ピアフも歌っていたな。でもその頃はさほどいい曲だとは感じていなかった。ジャズミュージシャンたちの演奏には、気に入ったものもあったし、ちょっとばかりアドリブがすぎたのではと思うものもあった。原曲の持つ風合いを抜け出してしまう演奏は好きではない。ジャズは自由さが魅力ではあるが、原曲の縛りがあるからこそ自由を楽しめると思っている。

 この曲に興味を持ったのはナット・キング・コールの作品を聞いてからである。とは言ってもナット・キング・コールもかなり古いな。若い人は知らないだろう。彼の娘であるナタリー・コールも歌っているが、父親には及ばない。日本人も何人か歌っているが、あまり魅力は感じなかった。

 ところが最近、歳を取っていい味を出してきたエリック・クラプトンがカバーした曲を見つけた。これは結構いける。感情を抑えて淡々と歌っているのだが、その淡々とした様子が彼の人生と歌詞の内容に見事に溶け合っている。後半のギターソロもテクニックよりも1つ1つの音を大事に弾いているところが良いな。などとYouTubeの世界をウロウロしていると眠れない事になる。まあ、気が向いたら聞き比べて下さい。

 「米軍の特殊部隊がドイツ・フランクフルトでCIAの施設からドミニオンのサーバーを押収した際に、現場にいたCIA長官ジーナ・ハスペルを「国家反逆罪」で逮捕していたことが判明。彼女は負傷したものの、現在キューバ、グアンタナモ米軍基地内に拘束して尋問中」という情報が流れています。本当かな?アメリカ大統領選に関して、陰謀論的予備知識のない人にとっては理解不能だと思うが、CIAやFBIの内情について少しばかり分かっている人にとっては大事件だろう。ひょっとすると陰謀論が正しくて、お花畑のような世の常識の方が間違っている可能性が出てきたのかもしれない。

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