売田と戸灯 

 アメリカの大統領選挙、大手マスコミは売田さんが勝ったという。ところが独立系のミニコミの中では戸灯が不正選挙を暴き、勝利を収めると報道する。投票で不正があったかどうかなど、浮羽の田舎では知るよしもなく真実は霧の中である。いやこれもな違っているな。真実は当事者の心の中に在るものであり、事実と違う場合が多々存在する。曰く、「事実は真実の敵である」。

 戸灯さんはアメリカ人好みのマッチョ、我が侭で自国ファースト、俺がルールそのままの人で、他国からすれば少々以上に迷惑なのだが、少なくとも言ったことをやっているだけで根暗なところはなさそうだ。商売人だから損することはしないというという点で、損切り覚悟で交渉すれば、妥協点を見いだすことはできるだろう。仕事上何度も破産の淵を歩いたらしいが、(ロシアからの資金援助があったが故に?)何とか生き延びてきている。まあ、幸運な人だろう。

 一方の売田さん、何となく暗い。最初の妻と子供を交通事故で亡くすなど家庭的には恵まれていない。策士であることは間違いないが、彼自身の理念(正しいか正しくないかは判断する人の立場に依存する)を重視するが故に、相手に対し呵責のない決定をしてきたように感じる。政治献金の噂をそのまま信じるつもりはないが、中国とのつながりは非常に強そうだ。そして、学生時代の論文の盗用問題やイギリスの労働党党首の演説盗用問題など、みっともない醜態をさらした人物でもある。そうでありながら大統領候補まで来たと云うことは、この人もまあ幸運な人だろう。

 2人ともかなり危ない闇を抱えていることは間違いないだろう。日本の首相であっても、嘘と闇とカネにまみれている。それはそうと、安倍前首相の忖度新聞だった読売新聞が、突然先頭になって、桜疑惑の報道を始めたのは意外である。管首相による安倍切りかなとも思ったが、彼は当時の官房長官である。共犯を疑われる立場であることを考えると、いくぶん疑問に感じる。読売新聞、社主は渡邉恒雄、創業者は正力松太郎、CIA 、いやいや分からん。この桜疑惑、カネが安倍氏の後援会からでているのであれば、秘書が秘書がで逃げ切れるかもしれないが、もし官房機密費からのカネであれば・・・。

 大統領選、どうなるのか判断が付かないが、状況によっては内戦という事態になってもおかしくない状況らしい。とはいえ2人とも米政界におけるイスラエルロビーの影響を強く受けていることは間違いない。何らかの組織が仲裁に入り、司法取引による幕引きが行われるのではないかと考えているが、どうなるのだろう。米国内を舞台にしたロシアと中国の代理戦争などという絵が描けるかもしれないな。2人の政策を、戸灯が民族主義、売田が市場原理主義という分類が可能であれば、嫌いではあるが戸灯のほうが less worst といった感想である。

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