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今日も暑い。猛暑、酷暑、炎暑など言い方は色々あるが、靴の上から暑さがしみ込んでくる。毎日、イネの顔を見に行くのだが、大分しっかりしてきたようだ。ちょっと深水気味だったので、止水版を調節して水深を落としてきた。深水状態ではジャンボタニシの食害が酷くなるそうである。とはいえ今のところ、苗の生長は順調である。
帰りに朝倉の3連水車の横を通った。結構有名であるようだが、7時を過ぎた時間では観光客はいない。黙々と動き続ける水車に意識が有るとすれば、ホッとした自分の時間であるのかもしれない。この水車で水位を1.5 Mくらい上げているのだが、その灌漑面積は13.5 haに上るそうだ。この水車の横には2連水車が2基設置され、3基の水車が潤す大地は35haに上るという。200年以上前に作られたものが、いまも風景に溶け込んで稼働している姿は、現代文明の対極に位置するものである。我々の、目先の金儲けのための浅はかな技術が、伝統と知恵を内包する地域社会を破壊することがないように。