ガソリンは危険です

雀(カラ)が群れを解き、ギンヨウアカシアの黄色い花が目立つようになった。春です。モンンシロチョウやモンキチョウなど定番のチョウに混じってテングチョウやヒオドシチョウ、たまにシータテハが日溜まりで暖を取っている。カワラヒワの甘ったるい囀りが孟宗竹の頂きから聞こえてくる。世の中は春である。

 朝から種まきをしようと、購入しておいたナス、トウガラシ、エゴマ、カボチャ、シロウリなどを用意していたら、横に薪を割ったとき捨てた残渣があった。これを燃やしながら種まきをしようと思った。バーナーで火をつけようとしたが上手く燃えない。小屋にガソリンの混じった軽油があった事を思いだした。300ml程のガラス瓶に小分けして、これをかけて燃やそうとしたのが大間違いで5本の指の松明を作ってしまった。まあ手を振り回して消すのは消したのだが、思い掛けないガソリン火傷、これ思ったより何倍が酷いです。冷水で冷やしながら5時間が経つが、まだ水から出すとヒリヒリと痛みが酷い。

 皆さん、ガソリン火傷には気をつけましょう。グーグル検索をしても治療法はヒットしません。とにかく冷やしています。今夜ねむれるかな?京都アニメーション事件の被害者の方々、熱かったでしょうね。心から哀悼の意を表します。中指、薬指、小指の全周と各指の下の3つの膨らみ、さらに月丘までが痛んでいます。水膨れができるのかな。ジャガイモの植え付けとタマネギの草取りを済ませておいて良かったと胸をなで下ろしています。

午後11時、有り難い事にようやく痛みが引いてきた。良かった、これで今夜は寝られそうだ。知り合いの坊さんが、大難は小難に、小難は無難になどという講話をされる。何ともない時は無難は何になるんだろう、何難なのかなあ〜などと茶化して聴いているのだが、今回は大難が中難で納まった気分である。仏壇の前で感謝感謝である。

とはいえ、近頃仏壇の前で何方を拝めば良いのかが次第に分からなくなってきた。私、真言宗の檀家だと自認している。とすれば大日如来が本尊という事になる。昔の私は浄土宗の門徒だった。浄土宗の本尊は阿弥陀如来である。もっと昔、我が家は浄土真宗の門徒であった。この場合も阿弥陀如来が本尊である。この宗派の変遷にはそれなりの理由があるのだが、それは横に置くとして構造主義的に見るととても興味深い。

先ず本尊とされる如来がいて、この本尊と衆生とを繋ぐ位置に宗祖と呼ばれる人が位置する。真言宗においてはそれが空海であり浄土宗においては法然、浄土真宗においては親鸞という事になる。名前を呼び捨てにしてごめんなさい、法然と親鸞には上人という接尾語があるのだが、空海には適切な接尾語がない。弘法大師という呼び方があるにはあるが、ここに弘法大師と書くと何となく座りが悪い。従って、各人を呼び捨てにした。ただ、各宗派ともに本尊、宗祖、門徒あるいは檀家あるいは信徒という構造になっている。周りを見回すと、日蓮宗であろうと禅宗であろうとこの構造を持つ。面白い事にキリスト教であっても、イスラム教であってもヒンズー教であっても同じ構造を持つ。つまり、信仰する神あるいは仏がいて、神と民衆を繋ぐ宗祖がいて、その下に民衆が存在するという構造は同じだという事である。

古希を過ぎてからそんな事に気付いてどうすると言われそうだが、自ら気付いた時の喜びは格別である。手を火傷して、大した事にならなかった事を仏壇の前に座って感謝し、そこでレビー・ストロースの構造主義を思い出す。佛教の各宗派の構造は共通している、いや世界の大宗教も同じ構造だと気付いてしまった訳である。

考えてみれば、人間が作る他の組織であって同じ構造になっている。いままで生化学における代謝系の解釈において構造主義とはいってもソシュールが唱えた言語論を利用してきた。レビー・ストロースの構造主義は数学的色合いが強いためちょと敬遠してきた経緯がある。でも本棚のどこかに「悲しき熱帯」と「野生の思考」が残っている筈だ。読み直してみよう。

 

 

 

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地震恐怖症

昨日というより今日である、福島沖でかなり大きめの地震があった。とは言え。耐震基準がきっちり決められている現在の日本であれば、あの程度の地震では大きな被害は出ない。「その程度の常識」はある。だが、日頃の会話の中で地震が怖いねという私の発言が重なると、あなたは地震恐怖症かと疑われる場合がなくもない。しかし、多くの人が持つ「その程度の常識」がいつでも通用すると考えているあなた方に対して危機感を感じているのである。私から見れば、あなた方が地震不感症であるように見える。

南海トラフで発生すると予想されている大地震、津波が何分後に来るとか、津波の高さが何メートルになるとか、何万人死ぬとかいう事とは別次元の怖さがあることに気付いていない人がほとんどである。私は大津波が問題ではない、何万人死のうと大した問題ではないといっているわけではない。それらは極めて大きな問題である。しかし、もっと厳しいに違いない大きなリスクがある。令和6年に内閣府が出した南海トラフ地震での被害予測は250兆円から300兆円なのだが、読んでみたら余りに楽観的過ぎるように感じた。

https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taisaku_wg/pdf/3_sanko.pdf

2018年に土木学会も南海トラフでの巨大地震の被害予想を出しているのだが、大まかな値として1500兆円以上になると試算している。1500兆円というお金がどれほどのものか、冷静に考えると背筋が寒くなる。昨年の日本のGDPは 600兆円弱である事を考えれば、全日本人が2年半の間飲まず食わずで働いた時の値に相当する。さらにこの地震、日本で大きな割合のGDPを稼ぎだしている関東・静岡・名古屋から大阪に至る工業地帯を壊滅に近い状況に追い込むと予想されている。幸運にも津波で生き残った人が働こうと思っても、家も、生活のインフラも、移動手段も、働く場所も失われているのみならず、生存者に必要な水と食糧さえ供給されないだろう。因みに阪神淡路大震災の被害額が約10兆円、東日本大震災の被害額は18~25兆円を考慮すれば、1500兆円という被害が如何に大きなものであるか分かってもらえるかもしれない。

さらに首都直下型地震が南海トラフ地震と連動する可能性が囁かれている。この地震による地震の被害予想は、先の土木学会の試算によれば800兆円を超える。1500兆円、800兆円という値は土木学会の試算であるため、幾分かの水増しがあるかもしれない事を考慮しても、尋常ではない被害となる事は否定できない。万一、この二つが連動した場合、南九州から関東、東北に至る太平洋側が被災する事になる。多分被災者は7,000万人を超えるだろう。

被災者への支援、これは期待できない。被災地区に住む7千万人の人々に必要な支援を日本海側の人々が担えるのかと考えれば甚だ心もとない。はっきり言えば不可能である。鉄道が機能を失い、道路は寸断されているるであろう。空港も機能不全となるであろうし、能登地震で見られたように港湾施設も破壊された状況で、どうやって支援物資を運ぶのか。そもそも支援物資を作っていたのが被災地域なのである。

外国からの援助?、被災した直後であれば人道的立場からという美名の下にいくらかの支援が期待できるかもしれないが、1,000兆円を超える巨大な損害の前ではスズメの涙にもならない。少し時間が経つと復興利権を狙った災害便乗型資本主義(ショックドクトリン)の草刈り場になると予想できる。日本人は冷酷な外国資本の下で酷使される原住民の位置づけになるだろう。

1.000兆円を超える膨大な損害を抱えただけでなく富の生産基盤を失った国家に、食糧を売ってくれる国、原油を売ってくれる国があるだろうか。食糧を買っても物流が停止している、原油を買っても精製施設が動いていない。火力発電所も被災しているため電気もない。もし万一幸運にも、原子力発電所が壊れていないとしても、送電線は寸断されているに違いない。東北大震災の時、被害は大きかったが関東から大阪に至る工業地帯が生き残っていたため、円の暴落は起こらなかったが今回は円の暴落が起こるだろう。我が国の国際的購買力が地に落ちるのである。その際にアメリカという国家が日本の持つメリカ国債の売却を認めるとは思えない。日本国民は塗炭の苦しみを味わう事になると思う。

岸田政権が進めている移民政策、彼らにも言い分がある事は幾分認めるとしても、大地震の発生と同時に国内にいる移民のグループが何らかの形で騒動を起こす事は否定できない。埼玉県川口市の状況をみればわかるように、大災害とともに移民政策のデメリットが噴出し、警察力では対応できないほどの社会不安が発生するだろう。

こうした未来から逃れるためには、国家として貴金属の備蓄を充実させる事、備蓄を含めた食糧政策を実施する事、防災事業を速やかに実施する事、長期的には工業生産基地の分散を行う事、日本海側が安全とは言わないが日本海側への投資を増やしバランスの取れた国土整備を行う事などを早急に実施すべきと考えているが、今の政府にそれを望むのは難しい。本来の意味での国土強靭化政策は必要なのである。

何でこんなことを書くのか、南海トラフ地震の前兆となるかもしれないスロースリップが宮崎県沖で発生しているだけでなく、日向灘でかなり強い地震が何回か発生しているからである。政府が官僚だけ連れて岡山に逃げる用意をするのではなく、国土全体を考えた政策を実行する事を願っている。事は国民に一週間分の水と食糧の備蓄を求めるような次元の話ではないのである。

ではお前に何が出来るという質問とも批判ともつかない問いを発する人がいる。至極残念だが、基本的には何も出来ない。南海トラフ地震においては、当地でも震度5~6程度の揺れが予想されている。私自身が被災者になりかねない。もし家が壊れずに残った場合、ジャガイモやサツマイモを栽培して数人分程度の食糧なら生産できると思うが、それを配送するための物流が動いている保証はない。それ以上に地震の発生時期が植え付けの時期の合致する保証もない。米が作れれば良いのだが、トラクターや管理機など農業用機械の燃料が入手できる保証はない。種もみの入手さえ難しいだろう。現在の農業は石油がなければ成立しないのである。食糧不足で困る人々の前に耕作放棄地が広がるという皮肉な風景が見られる可能性が高い。

ただ一つ供給できるかもしれないものは、長寿命の野菜の種かな。カボチャやダイコンなどの種については、数年分の備蓄を持っている。万一の場合、欲しい人達に配布するつもりである。ただ、現在の野菜類はF1種である場合がほとんどであるため、継続的に栽培が可能かどうかはやってみないと分からない。

 

 

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心を読まれてる

新規投稿が遅れに遅れているせいでいくつかの連絡が来ていたのだが、その中の一人の指摘が図星だった。図星だった人の二つの指摘、一つは「ペントースリン酸経路に拘わり過ぎているのではないか、このままバクテリアと古細菌について、従来の形で話を進めるのは労多く話は繰り返しになりなかなか先に進まないだろう。特徴的な何種かの生物についての議論で矛を収めろ。あんたの言いたい事は色々な経路を見直して代謝系を観る新たな視点を提唱したいのだろう。時間潰しはやめなさい。」

もう一つはブログの提示の方法についてだった。「あのね、40歳前から考え続けて来た事を書いているのだろう。もう35年以上考え続けた物だよな。考え続けた結果は本人には自明のロジックであっても読者にとっては初めてのものだろう。読者は常識を外れた仮説を突然突きつけられるわけだ。とすれば、過去に投稿したものを、適切な間隔で再表示すべきではないか。」さらに、「もう少し分かり易い形で書いたほうが理解を得られやすい、言い方を変えれば学問的正確さを必要以上に追わないほうが良い場合もあるだろう。」

いやいやそういう視点はなかったな。書きながら肩が凝っていたのは、力み過ぎていたのかもしれない。さらに、「最後に一言、今の水準を維持しながら週一回とかいう頻度でこのブログを続ける才能はお前にはもうないよ。原報へのアクセスもなかなかし難くなっているだろう。」その通りである。図星である。脱帽である。素直に反省して指摘に従おうと思った。

まあそれはそうとして、今年は荒れてますね。何でも荒れています。最も気になっているのは地震かな。能登での地震がまだ混乱の最中にあるのに、次の地震が起きそうな気がしています。巷間ささやかれているのは、首都直下型、南海トラフ、相模トラフ、千葉から仙台に連なる東北の東岸、北海道から千島列島沿いで起こるであろう巨大地震なのだが、私は別の地震も有り得ると考えている。と書いて三日が経つのだが、嫌な所で地震が起こった。小笠原での大きなヤツではない。京都での地震である。この地震を単なる内陸部で起こった地震と考えるか、それとも別の要因によるものと考えるか。ここで判断が分かれるだろう。

 1986年、三原山の噴火が起こった時にその噴火の経緯を冷静に説明していた木村政昭博士をよく覚えている。この木村氏についてはその後も注目していたのだが、彼が提唱していた日本列島断層(線)が今でも記憶に残っている。(下記参照)

 http://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/2016/05/22/1389/

 彼の学説は現在の社会で力を持つ人々にとって好ましくないらしく、常に世間から無視され続けている。日本列島を貫く大断層である中央構造線は定義によって異なるが、鹿児島県の川内原発の沖合いあたりから熊本地震を起こした布田川・日奈久断層帯を西端とし、大分付近から四国、紀伊半島を横断した後、長野県の諏訪湖までの部分と、フォッサマグナで地表トレースが難しいとはいえ埼玉県岩槻辺りを通り鹿島灘に抜ける大断層である。この定義に関しては異論はない。ただ木村博士は上記の中央構造線が京都南部付近で分岐して琵琶湖の東岸を経由し、福井県・岐阜県から能登半島の根本付近から日本海に抜け東北と北海道の西岸に沿って利尻島の西海上まで繋がる大断層があると提唱したわけだ。この仮説は先に書いたように、社会的には完全に黙殺された状況にある。とはいえこの仮説、過去に起こった地震の震源を調べてみると、捨て去るには惜しい仮説である気がしているというわけである。

 能登半島で起きた地震の余震分布を見た時、新潟沖あるいは若狭湾沿いでの地震発生の可能性は捨てきれない。歴史的にもかなり大きな地震が起こっている。先日発生した京都での地震をもってその前兆とするなどという短絡的な事を言うつもりはないが、頭の隅に一寸だけ入れておく必要はあると感じている。奥歯に物が挟まっているような書き方をしたが、そういう訳です、ハイ。

 

 

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雑記

タイトルに新型コロナ感染症などと書きたくないため、雑記として書くことにする。昨年の12月初め頃に、このコロナワクチン騒ぎは何なのかと疑問を持っている人から、人を少し集めるので話してくれないかと依頼があった。些か迷った。またあいつは陰謀論者であるとの悪名を広めることになるかもしれないと思ったわけだ。しかしながら、都合が悪くなるとさっさと逃げてしまった厚労省の役人、ワクチン輸送屋の河野太郎、コビナビの連中やフリップ百合子、そして口を拭って中立面をしているマスコミを見ていると、彼らに騙された一般庶民が余りにも気の毒である。今でも騙されていることに気付いていない多数の人が存在する。皮肉にも、未だ騙されているこの多くの人々が、騙した首謀者達を援護しているのが現状だ。考えた。先は長くない老人として一暴れするか。

ワクチンに触れはするが、ワクチン主体の話にしなくて良いのであれば受けましょうと答えたらそれでよいという。承諾した。何を考えたか、今回のワクチンについてある程度正確に理解をするためには、生化学、分子生物学、遺伝子工学、細胞生物学、免疫学などの学問について、高いレベルでの正しい知識が必要である。「ある程度正確に理解する」と書いたのは、最先端の研究者であってもこれらの分野を跨いだ詳細な全体像の理解はできないだろうという私の実感を反映しているからである。従って、現在の社会を担っている社会人を無知である、ワクチンについて詳しい話はわからない、だからこの壮大な詐欺に騙されたのだとして批判しているのではない。各々の社会人はその仕事内容に関して他の人の知りえない知識や手技を持っているわけであり、大多数の社会人に、生化学、分子生物学、遺伝子工学、細胞生物学、免疫学などの詳しい知識を求めるのは現実問題として無理だと言っているだけである。私は、今回の新型コロナ感染症とm–RNAワクチン騒ぎは、この騒ぎを仕掛けた集団が一般的社会人との知識ギャップ、さらには社会心理学的手法を利用して引き起こしたものであると考えている。

そうであるとすれば、「社会全体がコロナコロナ狂騒の中でワクチン接種に向かって追い込まれて行った現象を冷静に分析すべきである。そうした分析こそが次回に仕組まれる(かもしれない)何かの社会現象を判断する基礎になるだろう」と考えた。そうした考え方そのものが陰謀論者の特性であるという批判が『正常化バイアスに浸ったグループ」から出るかもしれないが、反論は以下を読んでからにして欲しい。先ず新型コロナ感染症は怖い病気であるのかについて検証し、続いてコロナ感染症の診断に用いられたPCRという手法を見直してみることにする。

1.新型コロナ感染症は怖い病気か

新型コロナウイルス感染症、即ちSARSコロナウイルス2の罹患者は、2019年11月22日に中国武漢市で(初めて)確認され、同年12月31日に最初にWHOに報告された。

日本においては、2020年1月16日に中国・武漢から帰国した神奈川県の男性が感染していたことが初めて確認された。

1月後半になると、国内の店頭ではマスクが品薄になった。ほかにも除菌スプレーや除菌シートなどの衛生用品にも影響が出始めた。

2月5日、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員のうち10人から新型コロナウイルスの感染が確認された。

これ以降、厚労省を先頭に各と道府県知事、新聞、TVのワイドショー、週刊誌等での煽りが激化、一寸待て、落ち着いて考えようよと言うと、陰謀論者、時には非国民と云われる状況になって行く。

2月初旬から新型コロナウイルスの感染拡大につれ、使い捨てマスクだけでなく、トイレットペーパーやティッシュペーパーが店頭で品薄になった。

3月1日 ダイアモンドプリンセス号の全ての乗員乗客(3711 人)の下船終了

3月24日、安倍晋三首相と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が電話で協議し、1年程度の延期を検討することで合意した。

4月7日、感染の拡大に伴い安倍首相は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象に、特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令、4月16日には対象区域を全国に拡大した。

私も4月の半ばを過ぎた頃までは、幾分煽られていたように記憶している。とは云ってもマスクは求められれば装着するがほとんどはめない、不必要な人混みへの外出は控える、気が向けばうがいと手洗いを丁寧にする程度であった。理由は今回の新型コロナウイルス感染症によく似た SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)に関する報告を読んでいた事も一因である。それはそうとして、国民を恐怖に陥れた誘導が上の期間に行われていなかったか。

以下の4枚の図はコロナウイルスといわれているモノを現しているものである。毒々しい赤、ヌメヌメとした如何にも病原体らしい青いウイルスの図はコンピュータで描いたものにすぎない。

下の二枚はコロナウイルスの電子顕微鏡写真なのだが、モノクロの方が本物である。橙色のバックに赤黒いウイルスが写っている毒々しいほうは、電子顕微鏡写真に色をつけたものである。透過型電顕を使おうと走査型電顕を使おうと、得られる画像はモノクロの画像である。このモノクロの画像に色付けをする場合がないことはないが、その場合色付けをする人の意図が反映される。ならばこのおどろおどろしい着色は、誰がいかなる目的で行ったのか。ネットで新型コロナウイルス・画像として検索して欲しい。私の言う意味がお分かりになると思う。

このコロナ騒ぎの初期の頃、武漢であるかどうかは不明だが突然人が手を上げて回転しながら死亡する動画が出回った。あれを見て怖いという刷り込みを受けた人はかなりいるのではないかと思う。私は疑っていた。あまりにも都合よく倒れる人が画面の中心にいるのである。あの動画はかなりな確率でフェイクだろうと判断していた。あれ程ショッキングな動画であれば現在も残っているだろうと探してみたが見つけきれなかった。あんな形でなくなる人は日本には出現しなかったようだ。

何処か見えない所で、この新型コロナウイルス感染症を途轍もなく恐ろしい病気であると思わせようとする力が働いている様な気がした。何しろ、政府を先頭にして、地方自治体。TV、新聞が走っていた。SNS上では冷静な意見を書く人が何人かはいたが、コロナ怖いの大合唱の中では無力だった。戦前だなと感じた。

何か腑に落ちないままニュースを追っていたのだが、このような場合は原点に戻り、何か一つ確実なデータが得られる事件を追うべきだと思い直した。そこで一応区切りのついているダイアモンドプリンセス号についてのデータを見直してみたのである。データを示そう。

ダイヤモンド・プリンセス号 新型コロナウイルス騒動の経緯

2020 年

ダイヤモンド・プリンセスには、56カ国の乗客2,666人と1,045人の乗務員、計3,711人が船内に乗船していた。

1 月 20 日横浜港出港。香港やベトナムを巡るクルーズが始まり!
1 月 25 日 :乗客の 80 歳代男性が香港で下船
2 月1日 :那覇に入港。那覇検疫所の検疫終了。横浜向け出港

2 日 :香港下船の男性が新型コロナウイルス感染の連絡入る
3 日 :検疫やり直し。横浜検疫所がウイルス検査のための検体採取開始
4 日 :乗客乗員 10 人の陽性判明
5 日 :船内隔離開始・陽性者 10 人巡視船で下船
6 日 :横浜港大黒埠頭着岸 12 日:検疫官 1 人感染・厚労省職員も次々感染
15 日 :米国人下船・17 日チャーター機で帰国
19 日 :陰性の乗客一斉下船
3 月 1 日 :全ての乗員乗客(3711 人)の下船終了

従って怒濤のような報道が始まったのは2月の初旬あたりだったのだろう。そこでだが、全ての乗員乗客(3711 人)の下船が終了した後、何人が新型コロナに罹り、何人が亡くなったのかというまとめの報道を記憶している方はどれくらいいるのだろうか。厚労省の発表しているデータが以下のページに残っている。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00108.html

必要な部分だけを下に転載する。

クルーズ船


※1 那覇港出港時点の人数。うち日本国籍の者1,341人
※2 船会社の医療スタッフとして途中乗船し、PCR陽性となった1名は含めず、チャーター便で帰国した40名を含む。国内事例同様入院後に有症状となった者は無症状病原体保有者数から除いている。
※3 退院等している者659名のうち有症状364名、無症状295名。チャーター便で帰国した者を除く。
※4 37名が重症から軽~中等症へ改善(うち37名は退院)
※5 この他にチャーター便で帰国後、令和2年3月1日に死亡したとオーストラリア政府が発表した1名がいる。
※6 新型コロナウイルス関連疾患が軽快後、他疾患により重症の者が1名いる。令和2年2月3日に横浜港に到着したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」については、海上において検疫を実施し、同年3月1日にすべての乗客、乗員の下船が完了しました。
(※)なお、本件については、WHOの各国の発生状況の報告において、日本国内の発生件数とは別個(その他)の件数として取り扱われています。
令和2年3月15日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち、船内で14日間の健康観察期間が終了し同年2月19日から23日にかけて順次下船した計1,011人の方への健康フォローアップが終了しました。

 

簡単に言えば、3711人の中で感染した人は712人、死亡した人は13人に過ぎない。クルーズ船の空調が何系統あったかしらないが、各室に一つというような事はないだろう。つまり極めて感染しやすい危険な状況にあったと考えて良い。また乗っていた乗客の年齢層を推測すれば60歳から80歳の人が多かったのではないかと推測する。つまり新型コロナ感染症で亡くなる確率の高い世代の人である。さらに、対症療法も未だ手探りであっただろう。こうした不利な条件下において、感染した人が712名(19.2%、但し331名は無症状)、死亡した人が13名(感染者に対して 1.80 %、全乗船者に対して 0.35%)であったわけである。この死亡率0.35%という値が緊急事態宣言を発令しなければならないような値かどうか、冷静に考えればあり得ない話であろう。毎年流行する通常の季節性インフルエンザの死亡率は0.1%前後である。これは全世代に対する値であり、60歳から80歳の人に限れば0.35%という値はインフルエンザと変わらないだろう。

しかし、そんな話は決して通らない社会ができ上がってしまった。マスクは要らないとかコロナはさほど怖くないというと、変人ならまだ良いほうで非国民扱いされた。いわゆる「アタオカ」である。

この頃、志村けん氏(享年70)が20年3月29日にコロナで死んだ、2019年度末に乳がんで手術を受けていて、2020年1月末から2月半ばまで放射線治療を受けていた岡江久美子氏も20年4月23コロナ感染症で死んだというブースター報道がなされ、ダイアモンドプリンセス号のその後についての報道は表舞台から消え去ってしまった。これ以降、コロナが怖い怖いの社会的狂騒が止めどなく広がって行ったのである。ヨーゼフ・ゲッペルスが本当に言ったかどうか、あるいはその真意は分からないが、「嘘も100回言えば真実になる」「大衆は小さな嘘よりも大きな嘘に騙される」を地で行くが如き時代に突入したのである。

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ようやく復帰

 とにかく忙しい日々が続き、このブログも放置したままになっていた。義母が家の中で転けて入院したのだが、当初は左腕の骨折と云う診断だったのに、十日ほど経つと大腿骨の近い位部に骨折があると云う診断に変わった。まああたり前だが人工骨頭挿入の手術を行い、十日ほど経った本日次の病院に移された。ところが、移送先の病院で検査した所3ヶ所の脊椎骨折があるという。これからどうなるのか、面会は週1回3人まで、15分、かつタブレットを使うと云う条件下では、患者との意志の疎通もままならない。どうすれば良いか悩んでいる最中である。

 ここ一月あまりいろんな会合が連続して、現役の時よりも忙しかった。敬老会の宴会や免許の高齢者講習、腰痛治療のための診療所通いなど、昔は関係なかったわけだから、回数が増えてもおかしくはない。この種の用事で忙しいのは、あまり嬉しいことではない.

少し弱音らしきものを書きたい。ペントースリン酸経路の存在意義について書いているのだが、このままの様式で書き続けて行くと途轍もない時間がかかりそうなことに気付いた。原生動物はまだなんとかなりそうな気がするがバクテリアと古細菌を、今の調子で進めて行ったのでは結論に行き着く前に本人の息が絶えそうである。適当にと云うか適切にと云うか、私の考えを支持する菌種を選んで纏めるしかなさそうに思える。都合の良いデータだけを選んだのだろうと云われそうだが、学術論文ではない爺の殴り書きと云う位置づけということで、ペントースリン酸経路の存在意義の項は幕を引くことにしたい。

今日は再開前の殴り書き、気になる話を紹介したい。前回の記事で、トキソプラズマの感染による人格の変容の可能性について次のような文章を書いた。

 ニュースを辿りながら、社会が荒れているな、何かおかしいな、まさかと思わせられる事件や事故が多発している様に感じている。ワクチンを打ったであろう約一億人のうち三千万人位の人がトキソプラズマの慢性感染者であるとする。免疫低下に伴うトキソプラズマの活性化によりパーソナリティ障害を起こす割合など全くわからないが、0.1%の人が影響を受けるとしても三万人が異常を示すことになる。そんなことはあり得ないと否定する方がおられると思うが、ワクチンを打った後、性格が変わったと云う話は時々耳にする。偽相関であれば良い、私の推論が間違っていれば良いなと願っている。

ところが今日、オーストラリアのクイーンズランド州メンタルヘルス研究センターの精神科医ジョン・マクグラス氏らによると、過去44年間に米国や英国を含む11カ国から発表された17件の研究の分析を実施した結果として「広義の猫の飼い方と統合失調症関連障害の発症確率増加との間に関連性があることを発見した」とする報道がなされていた。

Mysterious Link Between Owning Cats And Schizophrenia Is Real, Study Says : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/mysterious-link-between-owning-cats-and-schizophrenia-is-real-study-says

https://zapzapjp.com/archives/61077361.html(和訳はこちらから)

私の予想が当たっただろうなどと自慢する気などさらさらないが、人類の3割近くが感染していると云う現実と、コロナワクチン接種による免疫低下を考慮すると暗澹たる未来が見えそうで・・・。相手が原虫だからイベルメクチンや 5−ヒドロキシクロロキンなどの抗原虫剤が効果を示す蓋然性があると思われるのだが、新型コロナ騒ぎの初期の経緯を思い出すと気分は良くない。

もう一つ気になっているのが、パンディミック条約(WHO)と平行して進められている国際保健規則(IHR)の改正と批准問題、これについて書き始めるといつまでかかるか分からない。国の主権をWHO に譲り渡す内容のこの二つの条約に批准を国会の審議もなく進めるのか。パンデミックであるかどうかはWHO事務局長に委ねられると云う内容を認められるのか。

WHOの現事務局長であるテドロスはエチオピア人で、大学卒業後に保健省に勤務しながらエチオピアでクーデターを起こした人物である。1990年代に米国によって「テロ組織」指定された「共産党革命人民解放戦線TPLF」のナンバー3だったと指摘されている。今回のコロナ感染症対策で彼がやった判断は、とても評価できるものではない。書きたいことは山ほどあるが、とても書ききれない。この問題はマスコミに出ない、国会で議論されない状況にあるため、ほとんどの人は全く知らない状況にある。以下に添付したサイトを見て、まず危機感を持って欲しい。

 

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